「真田丸」第11回、信繁と梅の祝言をめぐる紆余曲折とともにそこに絡む「殺し」の部分が今回の核でしょう。その核の芯が室賀正武、平山優さんの『真田三代』の年表に《天正十二年(1584)1月、昌幸、小県郡をほぼ統一。6月、家康、室賀正武に昌幸暗殺を命じるが失敗。》とありますが、その「失敗」の「映像」が今日見られました。
室賀正武という戦国時代の一武将が西村雅彦さんの演技によって強い印象を残してくれました。そこであらためて前松寺の室賀一族の墓所のある辺りをGoogleマップで見てみました。ここは同時に私達の兄弟の父母の、私達の子供にとっては祖父母の墓所であるのです。
この寺は前回の「真田丸」で紹介されはしましたが著名な名跡というわけでもなく手元のNHK出版の『歴史ハンドブック 真田丸』などでは触れていません。この寺の墓所に室賀正武の墓があるのか分かりませんが、今回のドラマによって正武への関心とともに寺への関心は広がったのではないでしょうか。特に西村さんの「黙れ、小童!」は早くも今年の流行語大賞?の声も聞こえます。
そんなことで天正十二年の六月?於上田城での一事件が、第一次上田合戦への伏線として敷かれたのです。六月に?を付けたのはNHK『真田丸』には七月と記されていますので。何れにしても長い歴史のある一日のある事件が次の大事件となり、その大事件が天下分け目へと発展していくわけです。歴史上の「ある日」の持つ意味を感じます。