「足立邸観桜会 主催 葉山新聞社」の案内を兼ねて手伝ってくれ、との話が昨夜届いたので昼過ぎまで出かけてきました。
足立邸というのは案内文から抜き書きしますと「1933年王子製紙の社長足立正が施主で設計は佐藤功一、佐藤は早稲田大学大隈記念館や日比谷公会堂などを設計した日本の代表的建築家。足立邸は佐藤がよく用いたハーフテイバー様式の代表作品、1930年代の葉山には新興実業家などが別荘を構えるピークを迎えていて、足立邸は当時の別荘建築の遺構。葉山の景観を形づくっている建築物の一つであるこの旧足立邸が取り壊されるという。なんらかの形で保存される運動の起こる契機にと観桜会を催す」と。
文字が続きました、写真を。
立っているのが葉山新聞社の山本氏、帽子の男性は建築家で逗子在住の長島氏、佐藤功一の弟弟子に当たるそうで、縷々説明してくれました。
鎌倉選出の県会議員の早稲田夕季さんが歓談に参加(赤い服)。民主党(明日から民進党)県本部が衆議院神奈川4区に擁立する人、彼女の経歴にあるミニコミ紙記者とは葉山新聞の前身の「逗子葉山秋谷新聞」のことです。
桜の咲き具合はというと、左側の桜の木、それなりにチラホラです。この庭には桜が4本あるそうですが、毎年これが一番早く咲くとか。
帰りがけに見たら、日が出てきたこともあって一気に、という感じです。
建物のなかから歓談の様子。
片付けが終わり、皆さんが帰って建物を離れながら門に向かいつつ、持ち主の言葉が耳に残っていました。「今葉山でも門から建物までこれだけ奥まっているところはないでしょう」。
建物の保存は建物をめぐる環境の保存でもあるが、それだけに問題は難しくなってきます。保存だけでは方向性は見えてこないでしょう。保存と活用が一体になって考えられないとということになるのですが、いい知恵があるのか。
「三人寄れば文殊の知恵」ということならば今日は文殊さんが十人以上は集まったのですから、なるほどそういう知恵があったのかと自分達で自分達をほめたくなるような知恵が出てくるでしょう。そいうとき力になるのも政治です。