今日もあと1時間半ほどで明日に移ろうとしているのですが、今日を広島忌として九日を長崎忌として詠んだ俳句を書き記しておきたい思います。
そして、毎月6日と9日日には原爆忌を詠んだ句をここで紹介すべきではないかと思っているのです。
それでは、
核のろうための残生広島忌 伊丹三樹彦
立葵朱に咲き上る広島忌 金箱戈止夫
いっせいに山羊吾を見る広島忌 柚子紀子
つつぬけのこゑそらにあり広島忌 日美清史
言うまじ今日の暑さを広島忌 坂津 堯
川岸にただ来てをりし広島忌 上野谷良美
広島忌蝉は鳴きつつ焼かれたる 上田フサ子
ヒロシマ忌泳ぎし素足地を濡らす 鈴木六林男
まぐなぎを払ひてゐたり広島忌 辺見じゅん
広島の忌や浮袋砂まぶれ 西東三鬼
ゆっくりと歩く首すじ ヒロシマ忌 政成一行
赤ん坊にうつくしき爪ひろしま忌 山崎冨美子
八月六日空の無疵をかなしめり 渡辺幸子
捨てきれぬ水筒一つひろしま忌 船木幸人
青春を焦土の中に広島忌 重本泰彦
あかがねの蝉ひた鳴けり広島忌 中拓夫
秒針が頭蓋に移るひろしま忌 松本鶴枝
木の登り八月六日の空を見る 弘友春子
ていねいに三和土掃きます広島忌 古川塔子
刈り伏せの草も熱もつ広島忌 木下むつみ
首すじに齢の見ゆるひろしま忌 佐竹としを