二つのものをどうくっつけようか考えています。
ひとつは、
餅のようにくっつきあって暮らそうね
もう一つは、
「西郷どんはおモチのような人」
最初の「餅のように」は昨日の川柳教室での特選句、詠み手は鈴音さんです。この句を聞いた時浮かんできたのが下の「西郷どんはおモチ……」、これは昨年私のブログに載せた記事が頭にあったからです。
写真はドラマのシナリオを担当した中園ミホさんの記事です。
西郷どんがおモチのようだというのは、
「おモチを2個並べて焼くと、くっついて同化しちゃう。それぐらい近くにいる人の心に寄り添う人のようです。だから、男にも女にも愛されたし、特に弱い人に寄り添う人だったのではないでしょうか」
と話されています。
両方にお餅があるのですが、それでくっつくかといえばそうはなりません。中園さんもいわれているように「焼くと、くっついてしまう」のですから、焼かないと、あるいは焼いても離れていてはくっつかない、のです。
さて、焼くとは熱を加えることです。
鈴音さんの句については選者の石神さんも「素晴らしい発想 温かな句です」と評しているように句の中に熱がこもっています。「西郷どん」は原作も脚本も女性によって書かれてます。それだけ記事に見られる愛のスケールの大きさをどう表現してくれるか。
西郷隆盛といえば「敬天愛人」ですが、この四文字の意味を愛情のスケールとして掴ませてもらえるか、楽しみです。
こう呟いてくると、二つをくっつかせるものは愛情という炎であること、そしてその炎はやはり桜島の国・鹿児島らしい愛情の姿を示していると気づかされます。