R先生から「等式の性質」についてわかりやすい説明をということで、
今日は、等式の性質について。 ❶ A=B ⇒A+C=B+C ❷ A=B ⇒A-C=B-C ❸ A=B ⇒AC=BC ❹ A=B ⇒A/C=B/CただしCキ0 ❺ A=B⇒B=A 。「⇒」は、「ならば」の記号です。
等式の性質についての分かりやすい説明のサイトがあったのでこれも送信しておきます。
【基本】方程式と等式の性質 | なかけんの数学ノート
ここでは、方程式を解くために利用できる、等式の性質について見ていきます。方程式を解く【基本】方程式とその解では、次のような方程式を考えました。 [ 120x+140=500 ]...
なかけんの数学ノート
これを見ながら気づいたのが『資本論』の出だし近くのページでした。
ページで言うと『新版 資本論』第1分冊のp69ですが、難解とか言われる商品の価値形態の第一歩が、中学一年生の数学「等式の性質」からはじまっているのです。
さらに、二つの商品、たとえば小麦と鉄とをとってみよう。 それらのものの交換比率がどうであろうと、この比率は、つねに、ある与えられた分量の小麦がどれだけかの分量の鉄に等置される一つの等式、たとえば、
1クォーターの小麦= a ツェントナーの鉄
によって表わされうる。 この等式はなにを意味するか? 同じ大きさの一つの共通物が、二つの異なった物のなかに、 すなわち1クォーターの小麦のなかにも a ツェントナーの鉄のなかにも、存在するということである。したがって、 両者は、それ自体としては 一方でもなければ他方でもない、ある第三のものに等しい。したがって、 両者はどちらも、それが交換価値である限り、 この第三のものに還元されうるものでなければならない。
元より「等式の性質」は等式の両辺に同じ数(式)を加減乗除しても等式は成り立つ、を示しているものです。それは加減乗除に使っている物の量だけを取り出した結果で、それは「サイト」が説明に使っている天秤の例示で理解できることです。
そして、価値形態の最終段階の「貨幣形態」の理解を支えるものです。