豪州・オーストラリアの外来種蛙は、
このカエルの住んでいるオーストラリアのタウンズヒルってここ、
写真の蛙はこのロス川にいたのだろうか、いや「しんぶん赤旗」には川ではなく「周辺の森林」と書いています、その記事です。
こう書かれたいます、お読みください。
オーストラリア
中南米原産の「オオヒキガエル」は、農業害虫の駆除のために世界各地で導入されました。オーストラリアには1935年に導入され、都市と森林の両方の環境に侵入・定着しています。自然環境や生物多様性の脅威となる侵略的外来種です。
小峰さんたちは、ジェームズクック大学などと共同で、同国の3都市と周辺の森林でつかまえたオオヒキガエル計419匹の体長や脚の長さ、体重などを測りました。
その結果、都市のカエルは、森林のカエルよりも①毒を分泌する耳腺が小さい、②雄は脚がより長く、雌はより短い(性差が拡大)、③体重には違いがない—ということが分かりました。3都市とも同様の傾向でした。オーストラリアには、ヘビや猛禽類、フクロネコ、ワニなどの天敵がいますが、都市部では天敵が少ないため耳腺が小さくなったとみられます。
脚の長さは、なぜ変化したのでしょうか。
小峰さんは「緑地など都市部の生息地は分断化されている。場所の移動はリスクを伴う」と指摘します。移動能力が高い個体は移動できますが、そうでない個体は移動中に車にひかれるなどの危険があります。死ぬよりは移動しない方が有利です。どちらか極端な性質をもつ個体が生存に適していることによって二極化する「分断化選択」が、可能性の一つとして考えられます。野生生物は、雄はより分散する傾向があるため、都市部では脚が長い雄が有利となり、雌は逆に脚が短く移動しない個体が有利になるという解釈もあります。
今後、こうした形態の変化が遺伝的なものかどうか、飼育実験などで評価したいとしています。
今回の結果は「オオヒキガエルの侵略性の高さを物語っている」と小峰さん。都市化と外来種問題の関係性を明らかにして、人と野生動物の関わりの理解を深める研究の重要性を訴えています。
(〔記事の〕写真は、すべて小峰浩隆さん提供)