映画「ヒトラー vs. ピカソ」HP画面にはゴッホの《自画像》も出ていた。(日本経済新聞「美の粋」にもね)
http://hitlervspicasso-movie.com/
ああ、あの絵もナチスに略奪されたものだったのか!と、改めてその来歴を調べてみた。
フィンセント・ファン・ゴッホ《(ゴーギャンに贈った)自画像》(1888年)フォッグ美術館
実は、《坊主としての自画像》とも言われるこの自画像を、2007年の米国旅行でフォッグ美術館を訪れた時に観ている。来歴は...確かに...。
Vincent van Gogh, Arles, (1888,) gift; to Paul Gauguin, (1888-1897) sold. [Ambroise Vollard, Paris.] [Paul Cassirer Gallery, Berlin.] Dr. Hugo von Tschudi, Berlin, (1906-1911), by descent; to his widow, Angela von Tschudi, Munich (1911-1919), to Neue Staatsgalerie, Munich (1919-1938); removed from the collection by the National Socialist (Nazi) authorities in 1938, consigned; to [Theodor Fischer Gallery, Lucerne, Switzerland, for sale June 30, 1939, lot 45]; to Maurice Wertheim (1939-1951) bequest; to Fogg Art Museum, 1951.
https://www.harvardartmuseums.org/art/299843
(ハーヴァード大学付属)フォッグ美術館(Fogg Art Museum)
皮肉な巡り合わせと言うべきか、「モニュメンツ・メン」のジョージ・L・スタウト1947年までフォッグ美術館に所属していていたが、彼が去った後(1951年)、ナチに略奪されたゴッホ《自画像》はフォッグ美術館所蔵となったようだ。
ちなみに、フォッグ美術館を訪れる前、2002年の「ウィンスロップ・コレクション展」を観ていたので、館内では再見作品も多かった
1964年 スライブ教授がロサンゼルスの小さな美術商で発見、相場の十分の1ぐらいの価格だったそうです。もとはポーランド王室関係の人が米国に亡命してきて、ニューヨークのシルヴァーマン画廊に1939年6月に売ったものだそうです。
REF 藝術新潮 1967年11月号
たまに出てくる掘り出し物ニュースって夢がありますが、よほどの目利きじゃないとできませんね(^^;