高名な美術史家の高階秀爾氏が10月17日に逝去された。国立西洋美術館や他の美術館の館長もされ、多くの著書も残されている。私もその何冊かを読み勉強させていただいた。(合掌)
古い話になるが、会社の他部門の某さんと昼食を一緒した時のことである。某さんが「昔、高階先生とカラヴァッジョ展を企画したことがあったけど、残念ながら流れてしまった。」...と。
その「昔」とは、東京都庭園美術館の展覧会の前のことで、高階先生が国立西洋美術館の館長をされていた頃のようだ。私的に高階先生とカラヴァッジョの組み合わせは少々意外であり、どんな「カラヴァッジョ展」になったのだろう?...と、当時も想いを巡らせてしまった。
高階先生の訃報に接し、ふと思い出した「幻のカラヴァッジョ展?」昔話である。
安心できる高階先生の不在は...確かに痛いですね。
高階先生のご冥福を心からお祈りいたします。