Reflections

時のかけらたち

チェンバロの音色 ・・・ sound of cembalo

2014-12-03 23:41:23 | music
~バロックの庭 大八木恭子チェンバロリサイタル~
バッハとスカルラッティ

2014年12月3日(水)三鷹市芸術文化センター 風のホール








Sのピアノの先生からコンサートのお知らせをいただきました。
自由なバロックが楽しいと付箋がついていました。

私も最近メータの指揮でヴィヴァルディの曲を聴いたときに
久しぶりにバロックっていいなと思ったところでした。
自由さとリズム感が・・

今回のご案内もSが卒業制作などで忙しいのでどうしようかと今日まで
決めかねていましたが、仕事を早退して病院に行ったので、その勢いで
コンサートに行きました。



楽器はフォンナーゲル1730年ブランシェと書いてありました。
私にとって初めて聴く音色ではないかしら・・先生のテクニックは素晴らしいのですが
この音が柔らかくて想像していた音とは全然違いました。バロックの音のシャワーを
まるで森林浴のように浴びてきました。先生はJazzも弾かれるので、時に
そのように聴こえるときもありました。バロックはリズム感のある人でないと
弾けないですね。
常にいろいろな挑戦を続ける大八木先生でした。
私も時間ができたら、友人に昔ピアノを教えてもらったけど、再開したいです。
こどものころ教わった先生の子供が親友でした。







バッハ
イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971
リュートまたはチェンバロのための前奏曲、フーガ、アレグロ
変ホ長調 BWV.998
トッカータ BWV.912 ニ長調 BWV.912

スカルラッティ
ソナタ
K1 ニ短調 K2 ト長調 K4 ト短調 K5 ニ短調
K6 ヘ長調 K7イ短調 K8 ト短調 K10 ニ短調
K11 ハ短調 K12 ト短調 K13 ト長調 K15 ホ短調
K17 ヘ長調 K18 ニ短調 K27 ロ短調 K208 イ長調


帰ったら久しぶりにスカルラッティのピアノ曲でも聞こうかしらと
思いました。

この頃は昔のことが偲ばれて、父が少し若い時の顔がすごくリアルに
はっきりと浮かびました。コンサート中に。実は急にいつもの胸が
苦しくなって、ちょっと聴くには苦しくなった時が
ありました。寒いのに出かけて行ったせいかしら? 逆流性胃腸炎でも
こんな風に苦しくなることがあるらしい・・・
音のシャワーを浴びながら、苦しくなった自分とも戦っていました。
それに木の床が滑りやすくなっていて、曲の間に席を移ろうとしたとき
スライディングして転びそうになって、なんと斜めに椅子につかまって
セイフ。前の席の人に大丈夫?なんて言われてしまいました。
職場で朝自転車で転んだ人の話を聞いて、気の毒にと思っていましたが・・


帰りに道には父の母親、私にとっておばあちゃん、縷々さんの奥さんのことを
思い出しました。久しぶりでごめんね。若い頃とてもおしゃれで
写真館にいつも写真が飾ってあったとかで、大胆な柄の着物をよく来ていました。
若くして未亡人になったので、その後は貧しい暮らしに転落してしまいましたが
年取ってからもベルベットの深いグリーンのコートを着て、個性的でした。
鳩山さんのものなのよなんて話していて、きっとバザーか何かで買ったのでしょう。
そんな姿を思い出しながら帰ってきました。1月の着付けの修了式で上に何を
着ようかショールだけにするか道行かなんて考えていたところでした。

コメント
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