4月24日
岩波ホールが再開して見に行きたいと思っていた映画があったのに、コロナで又営業停止になるのかと思いあわてて緊急事態宣言発令の前日に見に行きました。あわてた人たちが多く、いつもより人の多い感じがした岩波ホールでした。会場で聞いたら対応については検討中ということでしたが、翌日HPを見たら、引き続き上映するとなっていてよかったです。ユーロスペースでのイタリア映画祭も会場上映をしてほしいですね。
土曜日のベルカントのレッスンの後神保町まで歩き、岩波ホールへ。ベルカントの仲間でイタリア語も一緒に習っている友人たちも帰り道なので一緒に歩きました。
後姿があまりにもかわいくて、写真を撮らせてもらいました。私をベルカントに誘ってくれたSさんと最近ベルカントに来るようになったZさんと・・
私の憧れの地。
原題 Lunana A Yak in the Classroom
監督・脚本 パオ・チョニン・ドルジ
まるでドキュメンタリー映画のような映画で、出演者は村の人たちだということでした。主役の先生役と彼を助ける村人の二人だけがこの役の為に選ばれた人だそうです。子供たちの目が輝いていました。教師という職業に意味を見いだせなかった青年が僻地の生活で多くのものを得て行きます。先生になりたいという男の子の「先生は未来に触れることができるから」というセリフが心に響きました。ただ山の上での生活を淡々と描いているだけなのですが、静かな感動に包まれて、映画が終わってもしばらく立つことができないような澄み切った素敵な映画でした。
貧しくてもブータンが幸せの国と言われることがわかるような気がする映画でした。長い間ブータンに行きたいと思っていましたが、ほんとうに行くことができる日が来るかしら・・ 染と織と花たちの世界へ。
監督は最初は写真家としてスタートしたという若い人ですが、ブータンでさえも文化がどんどん消えていく状況を悲しみ、記録をしておきたかったとのことです。電気のないところでの撮影で、スタッフの為に馬65頭で太陽電池を運んだという話です。そして出演した子供たちはまだ映画を見ることができないと・・
4月23日
監督・脚本・撮影 上田義彦
Aさん情報で教えていただいた日本映画「椿の庭」をA子さんと3人で見に行きました。私はシム・ウンギョンが出るので行きたいと思ったのですが、「新聞記者」の前に撮った日本映画第1作だったとのことでした。
イントロの時から「写真」を強く感じました。カメラワークが素晴らしかったです。写真家の上田義彦氏の初めての映画ということですが、印象としては写真集を見ているような感じでした。私がいつも花や自然を撮るときにファインダーを覗いているような感じ。富司純子の和服姿が美しく、着物の方にばかり目が行ってしまいます。思い出の中で生きる暮らしの中で、「Try to Remember」 が効果的に使われていました。久しぶりに聴くこの曲に感動しました。
予告でやっていたカナダの映画「やすらぎの森」が「椿の庭」とまた違った人生の最後を描いていて何か積極性が感じられて対照的なような気がしました。思い出に包まれて、思い出の空気の中で死んでいく話とは違うようでした。
鈴木京香が長女役で出演。海の見える日本家屋の暮らしがあまりにもスタイリッシュで。
上田監督も失われていく日本文化を惜しんでいるようですが、映画としては今一つ踏み込めてないような感じがしました。私が感じ取れていないだけかもしれませんが。