新潮社のWEBサイト。
「週刊新潮」最新号のページに、1本だけ記事が読める「立ち読み」コーナーがある。
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/newest/
今週、掲載されているのが、コメントした『アンタッチャブル~事件記者・鳴海遼子』の記事だった。
タイトル:
初回視聴率12%で「仲間由紀恵」記者は苦戦模様
記事本文:
珍妙な動きに怪しい表情、独特の声で信者に教えを説く教祖役の篠井(ささい)英介、その宗教本部に入り込んだ仲間由紀恵が交互に映る――。
ま~たテレ朝は、『トリック』の再放送をやっているのかと思ったら、10月16日にスタートした『アンタッチャブル~事件記者・鳴海遼子』だった。
「仲間は三流週刊誌の記者という設定。初回は著名ジャーナリスト(浅野ゆう子)がテレビで語る警告が次々に実現する謎を暴こうとするわけですが、背後には宗教団体が……というストーリー。コメディとシリアスを合わせた演出は『トリック』の香りが濃厚でした」とは東京工科大(メディア論)の碓井広義教授だ。
初回視聴率は11.6%。仲間記者、苦闘中である。「『トリック』新シリーズの方がよかったかも」(同)
女優・仲間の人気を決定づけた『トリック』はもともとは2000年に始まった深夜ドラマ。
自称・天才マジシャンの仲間と、物理学者の阿部寛が超常現象の謎を解いていくストーリー。
“お前のやることはまるっとお見通しだ!”などと発する仲間のボケキャラがはまって、シリーズを重ねる毎に視聴率は上昇(05年の新作スペシャルでは24.7%)、映画も2本作られた。
「新ドラマの仲間記者は、テレビ局の控え室だろうと、スタジオだろうと、所構わず浅野のそばに訪れます。いくら週刊誌記者でもそれは無理ですよね」(同)
確かに、宗教団体本部など近付こうものなら、公道にもかかわらず警備員から声が掛けられるのが現実だ。
「頻繁に犯人の元を訪れるのは『刑事コロンボ』を思わせるし、一話完結で豪華ゲストというのは『古畑任三郎』、宗教施設は『20世紀少年』みたいで寄せ集め感も強い。このままではシリーズ化は難しい」(同)
視聴者が舞台裏を、まるっとお見通しだ!
(週刊新潮 2009年10月29日号)