碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

NHK朝ドラ「花子とアン」は、爽やかさと通俗性のマッチング

2014年07月23日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

日刊ゲンダイに連載している「TV見るべきものは!!」。

今週は、NHK朝ドラ「花子とアン」について書きました。


NHK「花子とアン」

爽やかなヒロイン像を守りつつ、
不倫という通俗性を
堂々と盛り込むチャレンジ精神

以前この欄で「あまちゃん」を取り上げた時、「母娘3代のトリプルヒロインが効いている」と書いた。それに倣えば、現在のNHK朝ドラ「花子とアン」は花子(吉高由里子)と蓮子(仲間由紀恵)によるダブルヒロインのドラマだ。

放送が始まる前、「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子って誰?という印象だった。そんな主人公を、演技に定評のある吉高がうまく味付けし、魅力的に作り上げてきた。

だが、それ以上に驚いたのは実在の花子が歌人・柳原白蓮と親交があったことだ。白蓮の人生は波瀾万丈で、福岡の炭鉱王である夫を捨て、7歳下の社会運動家・宮崎龍介(ドラマでは宮本龍一)と駆け落ちした「白蓮事件」は大正期を代表する不倫スキャンダルだ。

ちなみに宮崎龍介は、孫文の支援で知られる宮崎滔天の長男である。そりゃ世間も騒ぐはずだ。 

ドラマは現在、「白蓮事件」の真っ最中。凄艶な恋する女と化した蓮子を仲間が喜々として演じている。駆け落ちシーンでは、語り手の美輪明宏が歌う「愛の讃歌」まで流れた。またその翌朝、一夜を共にした部屋で仲間は鮮やかな赤の長襦袢姿を披露。役者も作り手もノリノリなのだ。 

これまでの朝ドラの爽やかなヒロイン像を守りつつ、不倫という通俗性を堂々と盛り込むチャレンジ精神。後半戦突入で益々発揮されそうだ。

(日刊ゲンダイ 2014.07.22)

「テレビ制作 1」Bクラス、春学期終了

2014年07月23日 | 大学

Aクラスと同様に、発表会。

数か月前は、姿かたちのなかった映像作品が6本並びました。

こちらもオープンキャンパスで公開予定。

学生たちは、期末試験ウイークに突入です。

「テレビ制作 1」Aクラス、春学期終了

2014年07月23日 | 大学

制作した映像作品の発表会。

初めて映像制作を体験する受講生も多かったわけですが、無事、
6作品が完成しました。

7月31日(木)、8月1日(金)のオープンキャンパスで公開予定です。

大学院の春学期終了

2014年07月23日 | 大学

大学院の授業も、春学期が終了しました。

院生の皆さんは、修士論文のベースを固める、大事な夏休みに入ります。