碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

「3年生ゼミ」、おつかれさま!

2013年07月19日 | 大学

「3年生ゼミ」も、オフィシャルには今学期のラスト。

この後、みんなは期末試験やら期末レポートやらに突入します。

それにオープンキャンパスや、夏休み中の合宿での研究発表などもあるし(笑)。

とはいえ、まずは、春学期おつかれさま!




「テレビ制作Ⅱ」、おつかれさま!

2013年07月19日 | 大学

「テレビ制作Ⅰ」を履修した人たちが参加できる、いわば上級者向けの実習科目「「テレビ制作Ⅱ」。

オリジナルシナリオによる、ショートムービーの制作という、なかなか高いハードルを設定しています。

今回、全員で取り組んだ作品が、「就活の国のアリス」。







約20分の“力作”です。

まだ完全版とはいえませんが、最終日なのでプレビューを行いました。

授業は終了しますが、引き続き作品の完成を目指し、8月1日、2日のオープンキャンパスで公開する予定です。


「視聴覚教育」、おつかれさま!

2013年07月19日 | 大学

教員や学芸員の資格を取得するために必要な科目の一つが
「視聴覚教育」。

今期、この実習科目では、「架空の新商品の3分CM」という全体テーマで、映像制作を行ってきました。

「タイムトラベルのパックツアー」「動物と話せるクスリ」など、楽しい
“新商品”が並びました。

各グループが完成した映像作品を発表し、講評を行って、今学期の終了です。

おつかれさまでした!


週刊現代で、「パナソニック」CM拒否問題についてコメント

2013年07月18日 | メディアでのコメント・論評

『パナ』のCM拒否
テレビ業界の旧すぎる「体質」

「民放が横並びで特定の製品を拒否するというのは、前代未聞です。テレビ局にはユーザー・ファーストという概念がないのでしょうか」(メディア業界に詳しい上智大学の碓井広義教授)

パナソニックが発売した「スマートビエラ」シリーズのCM放映を民放各局が拒否したことが明らかになった。

同製品は電源を入れると放送番組と一緒にウエブサイトなどが画面に表示される新型テレビだが、これが「テレビの起動時にはテレビ映像を画面全体に表示するのが望ましい」という業界のガイドラインに反するというのが民放側の言い分だ。

この点についてスマートテレビに詳しいジャーナリストの西田宗千佳氏が解説する。

「放送局側としては、『テレビ番組とインターネットの情報が同時に流れれば視聴者が混同する』というわけですが、実際に混同するかと言えば、しないですよね。これでは一般の視聴者からの理解は得られないのではないかと思います。また、パナソニックにとっては寝耳に水でしょう」

実際、当のパナソニック側も困惑を隠せずにいる。同社関係者はこう嘆息してみせた。

「発売直後の大事な時期にCMを流せないのは痛いですよ。ガイドラインにあるのは、”望ましい”という曖昧な表現で解釈も分かれます。仮に『スマートビエラ』が”望ましくないことができる商品”だとしても、違反しているというのはちょっと厳しいというのが正直なところです・・・・」

大広告主に対して与えられた前代未聞の対応。この背景に、テレビ局側が持つ驕りとネットへの危機感を指摘するのは、前出の碓井教授だ。

「テレビが『娯楽の王様』だった昔とは状況が全く違います。いまやネットを含むメディア全体の〝ワン・オブ・ゼム〟に過ぎないわけで、テレビ局は自らの立ち位置についての自覚がない。

同時に、スマートテレビの登場で同じ土俵(画面)に並んだ際、ネットに視聴者を奪われないかという不安があるのだと思います。

でもスマートテレビの台頭は、家電であるテレビにとって必然の流れなんです。それをテレビ局がメーカーと一緒に後押ししないで、どうやって今後生き残っていくのか。このままでは、自分で自分の首を絞めることになりかねません」


旧い体質を引きずったままのテレビ局。かつての娯楽の王様は、どうやら「老害」になりつつある。

(週刊現代 2013.07.27/8.03号)

【気まぐれ写真館】 アイスコーヒーの季節 (歐林洞)

2013年07月18日 | 気まぐれ写真館

「出張講義」の帰り道 (鎌倉ミニ散策)

2013年07月18日 | 日々雑感

神奈川県立近代美術館 鎌倉別館




川喜多映画記念館 




和辻哲郎旧居




鏑木清方記念美術館




多くの映画人が通った、鰻の「つるや」




鎌倉学園高校で「出張講義」

2013年07月18日 | 大学

出張講義
『テレビをつくる テレビをまなぶ』 

日本でテレビ放送が始まったのは1953年のことで、今年は60周年に当たります。テレビは最も身近なメディアとして、様々なことを伝えてきました。そして今、デジタルメディア社会の中で、あらためてテレビの在り方が問われています。

テレビには、本来二つの側面があります。一つは「ものづくり」、つまり「創造」の場であること。もう一つは「ビジネス」、すなわち「産業」の場であることです。

テレビの世界において、この二つが、それぞれどのように行われているのか。そのことが、テレビの受け取り手である皆さんに、どんな影響を与えているのか。また、テレビをはじめとするメディアを学ぶことの意味とは何なのか。一緒に考えてみたいと思います。

●テレビとはどんなメディアか

●テレビ番組を作る

●メディアについて学ぶということ

●高校生の皆さんへ

●質疑応答

TBS「半沢直樹」 2つの注目ポイント

2013年07月17日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

日刊ゲンダイに連載している「TV見るべきものは!!」。

今回は、TBS日曜劇場「半沢直樹」を取り上げました。


ドラマ「半沢直樹」TBS
大胆さが吉と出た

夏ドラマの初回視聴率がとても高い。テレビ朝日「DOCTORS2」19.6%。フジテレビ「ショムニ2013」18.3%。そしてTBS「半沢直樹」が19.4%だ。

個別の分析はともかく、最大の要因は「毎日メチャ暑い!」ことだろう。この猛暑では外で夜遊びする気にもならない。みんな早く家に帰って、クーラーの効いた部屋で休息したいのだ、多分。 

「半沢直樹」の注目ポイントは2つある。

まず主人公が大量採用の“バブル世代”であること。企業内では、「楽をして禄をはむ」など負のイメージで語られることの多い彼らにスポットを当てたストーリーが新鮮だ。

池井戸潤の原作「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」は、優れた企業小説の例にもれず、内部(ここでは銀行)にいる人間の生態を巧みに描いている。

福澤克雄ディレクター(「華麗なる一族」など)の演出は、この原作を相手に正攻法の真っ向勝負だ。

第2のポイントは主演の堺雅人である。

今年6月、「リーガル・ハイ」(フジ)と「大奥」(TBS)の演技により、ギャラクシー賞テレビ部門の個人賞を受賞したが、まさに旬と言っていい。シリアスとユーモアの絶妙なバランス、そして目ヂカラが群を抜いている。

思えばタイトルを「半沢直樹」としたのは大胆な選択だったはず。
その大胆さも吉と出た。

(日刊ゲンダイ 2013.07.16)


・・・・ちなみに、14日に放送された「半沢直樹」の第2回。

視聴率は21.8%でした。

もちろん今期最高です。

NEWSポストセブンに、「あまちゃん」記事&コメントがアップ

2013年07月16日 | メディアでのコメント・論評

気づかなかったのですが、サイト「NEWSポストセブン」に、週刊ポスト「あまちゃん」特集の記事がアップされていました。

しかし、「・・・・と教授」って、すごいタイトルだ(笑)。

あまちゃん
「“いつでも夢を”で海女バンド結成か」と教授

大人気の連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK総合、午前8時~ほか)。宮藤官九郎氏の脚本の特徴といえば、クスクス笑える小ネタとともに、各所に巧妙な伏線が仕掛けられていること。その伏線が今後、どのように回収されるかが、物語の展開を左右する。

視聴者の心に引っ掛かっているあのシーンは、今後、どう生かされるのか。専門家やファンが解き明かす。震災のシーンは避けて通れないというのが共通の見方だが、上智大学教授(メディア論)の碓井広義氏はさらにその先を読む。

「震災後は、夫婦論、共生論がテーマのひとつになる気がする。春子と正宗(尾美としのり)、離婚と結婚を繰り返している漁協の組合長・六郎(でんでん)とかつ枝(木野花)、そして駅長・大吉(杉本哲太)と安部ちゃん。震災をきっかけに、離れていた元夫婦がすべて元サヤにおさまると思う」

『あまちゃん』では、シーンごとに流れる音楽も何やら意味ありげ。碓井氏は震災後、海女たちが音楽で復興に貢献すると見る。

「弥生(渡辺えり)は歌がすごくうまいし、花巻さんのポップカルチャーに関する知識もすごい。春子も北三陸にいる。海女~ソニックじゃないけれど、北三陸の再生は、海女たちの音楽を軸に展開されていくのでは。

海女たちが浜辺に行く時に必ず流れていた『いつでも夢を』の大合唱で終わる感じかもしれない」


(週刊ポスト 2013年7月12日号)

暑気払いに最適   「ワイルドスピードEURO MISSION」

2013年07月16日 | 映画・ビデオ・映像

「言うまいと 思えど今日の 暑さかな」

って、昔の人はうまいこと言うなあ。

ほんと、暑い。

まあ、夏なんだから仕方ないけど、東京も35度を超えていた。

こんな時はどうするか?

映画館がいい(笑)。

確かに、暑くても寒くても、一年中、映画館に行っているわけですが、特に夏は、入館したとたんに包まれるあの冷気が砂漠でオアシス、もはや救いです。

で、観たのは、「ワイルドスピードEURO MISSION」。

人気カーアクション「ワイルド・スピード」シリーズ第6作。リオの犯罪王から大金を強奪し、逃亡生活を送っていたドミニクの前に、FBI特別捜査官ホブスが現れ、高度な運転技術を用いて世界各国で犯罪を繰り返す巨大組織を壊滅させるため、ドミニクとそのチームに協力を要請。ドミニクは、死んだはずの元恋人レティが、その組織を率いる元エリート軍人のショウに協力していると聞かされ、その真偽を確かめるためにもホブスの依頼を引き受ける。相棒のブライアンら仲間のドライバーたちを招集し、ショウ一味を追跡するドミニクだったが……。監督は、シリーズ第3作からメガホンをとっているジャスティン・リン。

これが何というか、猛暑からの避難にはぴったり。

いや、涼しげとかではなく、むしろ暑苦しいくらいのカー・アクション
やらボディ・アクションなんだけど、暑さから来るストレス解消にはぴったりなのだ。

まず、バカバカしいくらいのシチュエーションを、きっちりしっかり映像化していること。

それに、一見暑苦しいアクション男たちも、実に可愛げがある。

そして何より、クルマ好きにはたまらない、カー・アクションの連打
また連打。

「どんだけ壊せば気が済むんだ?」っていうくらい、惜しげもなく走
っては壊す。

トータルで、料金以上のエンターテインメントになっているがお見事。

しばし外の暑さも、仕事や宿題も、さまざまな人生的煩悶も忘れて、ひたすら失踪、いえ疾走でした。

今期ドラマ「高視聴率」の秘密!?

2013年07月15日 | テレビ・ラジオ・メディア

今期のドラマについて、雑誌の取材を受けました。

1本1本に関する評価・コメントは、また掲載時にでもご紹介する
として・・・・。

「全体的に視聴率が高いのは、なぜでしょう?」との質問があった。

そう、確かに春ドラマと比べたら、初回視聴率はすごく高い。

「内容がいいからですか?」と記者さん。

で、私は答えました。

「いいえ、毎日、とんでもなく暑いからです!」(笑)

こう暑くちゃ、残業も、飲み会もイヤになる。

会社との往復だけで、ヘトヘトだもん。

早く家に帰って、クーラーの効いた部屋に飛び込み、猛暑の疲れを癒したいのだ。

またそんな時は、リモコンでスイッチを入れるだけの「楽ちんな娯楽」がちょうどいい。

というわけで、今期ドラマの高視聴率は、この熱帯的猛暑のおかげです(笑)。


今週の「読んで、書評を書いた本」 2013.07.15

2013年07月15日 | 書評した本たち

先週の「金曜オトナイト」にゲスト出演していただいた、みうらじゅん
さん。

そのみうらさんの近著が「マイ京都慕情」(新潮社)だ。

まず、タイトルの「京都慕情」が泣かせますね(笑)。

もちろん京都はみうらさんの故郷ですが、「京都慕情」っていえば、
渚ゆう子さんのヒット曲。

「♪ 恋は 恋は 弱い女を どうして 泣かせるの~」であります。

この本は、一般的京都案内なんかじゃなく、みうらさんの「個人史的京都」が並んでいます。

卒業した小学校とか、デートで歩いた道だとか、まあ、みうらさんに興味のない人にはどーでもいい場所ばかり(笑)。

しかし、みうらファンはそこにハマるわけで・・・。

番組の収録が終わった後、持参した本にサインもいただきました。

この「自筆自画像」が、かなり嬉しい。

「マイお宝殿堂」入りの一冊です。




さて、今週の「読んで、書評を書いた本」は、以下の通りです。

木皿 泉 『木皿食堂』 双葉社

蜂飼 耳 『空席日誌』 毎日新聞社

滝田誠一郎 『開高健名言辞典 漂えど沈まず』 小学館

岡田斗司夫 
『超情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略』 
マガジンハウス

* 書いた書評は、
  発売中の『週刊新潮』(7月18日号)
  読書欄に掲載されています。


【気まぐれ写真館】 アイスコーヒーの季節 (コメダ珈琲店)

2013年07月15日 | 気まぐれ写真館

月刊民放で、「あまちゃん」のこと

2013年07月14日 | 「月刊民放」「民間放送」連載の放送時評

民放連(日本民間放送連盟)が発行する専門誌「月刊民放」。

連載している放送時評で、朝ドラ「あまちゃん」の前半戦を中心に書かせてもらいました。


クドカン脚本
「あまちゃん」の先進性

4~6月期の連続ドラマも全部見てきた。そのなかで評価していたのは、『ラスト♡シンデレラ』(フジテレビ)と『雲の階段』(日本テレビ)だ。

前者はテンポが小気味よく、笑い飛ばして見るにはうってつけだった。昼ドラほどドロドロせず、かといってトレンディドラマのような恋愛の重さもない。“ちょっとエッチな”シーンも下品というほどではないので、OLやママ友が「昨日見た?」と会話のネタにできたことも人気が出た理由だろう。

後者の見どころは、長谷川博己が演じる無免許医師の葛藤だった。違法ではあるが人の命を救っているという自負。底辺から抜け出し、陽の当たる場所へ行きたいという欲求。また、稲森いずみと木村文乃が演じる、立場もタイプも違う女性2人をめぐる三角関係も複雑だ。自分の中で湧き上がってきた人生に対する野心と欲望をどこまで解き放つのか。破滅への階段とわかりながら登っていく“内なるせめぎ合い”は見応えがあった。

しかし、毎回リアルタイムで見たうえに、録画して繰り返し見るのは、NHK『あまちゃん』だけである。NHKの連続テレビ小説(以下、朝ドラ)は1961年に始まった。今期の『あまちゃん』で88作目になるが、これは半世紀以上の歴史を塗り替える、画期的な1本だと言っていい。その理由の一つは過去に例のない「トリプルヒロイン」の朝ドラだからだ。もちろん主役は天野アキ(能年玲奈)だが、その母親・春子(小泉今日子)も、祖母・夏(宮本信子)もいわゆる脇役ではない。3人が三つの世代のヒロインとして物語の中で拮抗しているのだ。「あまちゃん」の面白さ、楽しさの源泉はそこにある。

なかでも、このドラマの小泉は必見だ。80年代に聖子ちゃんカットで家出し、24年後に娘を連れて帰郷するまでの“女の軌跡”を全身に漂わせている。しかも、それが元アイドルにして現在は個性派女優の小泉と重なって見えるのだ。ノーメークに近い顔。ややふっくらした体型を包む服装。そしてスナック「梨明日(りあす)」のカウンターのなかから、「あんた、ばっか(馬鹿)じゃないの!」とヤンキー風タンカを切る小気味良さ。昨年の『最後から二番目の恋』(フジテレビ)でも光っていたが、今回の小泉は40代女性としてよりパワーアップしている。

能年の天然、小泉のヤンキー、宮本の頑固と、それぞれの素の持ち味が十二分に生かされているのは、クドカンこと宮藤官九郎が手がける脚本のおかげだろう。劇団「大人計画」の役者として出発し、やがて演出・脚本でも頭角を現した宮藤。ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』や『木更津キャッツアイ』などで見せたコメディのセンスが朝ドラという舞台でフル稼働している。すでに流行語になっている「じぇじぇ!」をはじめ、登場人物たちのユーモラスな会話で全体のトーンが実に明るい。

クドカン脚本のポイントはほかにもある。一つは異例のナレーションだ。朝ドラでは、局のアナウンサーが第三者的な「神の視点」で展開を補足する客観ナレーションか、あるいはドラマの登場人物が回想としてナビゲートするかの、どちらかが多い。後者の場合、話し手が見聞きして感じたことは話せても、自分以外の感情は表現しないのがドラマの“お約束”だ。ところが今回、宮本信子演じる祖母・夏が他の登場人物の気持ちも代弁する、型破りの語りも見受けられる。宮本が、いわば神も役も超えた存在になっているのだ。

例えばヒロインのアキが妄想するシーン。片思いの先輩に憧れるあまり、夢の中で先輩から告白される様子が淡々と描かれたのだが、視聴者の心理を逆手にとり、宮本の語りは「もう先に言っちゃいますけど、これは夢です。いまさらびっくりしないと思いますが」とネタばらしをして笑いを誘う。一歩間違えば、出しゃばり過ぎと視聴者が違和感や不快感を抱く危険で挑戦的な技だが、クドカン脚本を体現する宮本の語りの力と相まって、物語を重層的かつスピーディなものにしている。

また、『あまちゃん』が試みているのは母娘3代の家族論だけではない。過疎の町をめぐる地域活性化論や、アイドルの誕生と広がりのメカニズムを探るメディア論まで展開している。全都道府県から地元アイドルを集めた、AKB48ならぬGMT(じもと)47。秋元康を連想させる、スーツに黒メガネのプロデューサー(古田新太の怪演)。ドラマが時代を映す鏡であり、時には社会批評でもあることを意識した仕掛けが満載である。

今後、東日本大震災をどう物語に取り込んでいくのか注目だ。

(月刊民放 2013年7月号)


トム・クルーズを見ただけの「オブリビオン」

2013年07月14日 | 映画・ビデオ・映像

「オブリビオン」を観た。

理由は、トム・クルーズ主演なので(笑)。

トム・クルーズ主演、「トロン:レガシー」のジョセフ・コジンスキー監督によるSFアクション。スカヴと呼ばれるエイリアンの攻撃により地球が壊滅し、生き残った人類は遠い惑星へと移住を余儀なくされる。最後まで地球に残り監視任務に就いていたジャック・ハーパーは、ある日、墜落した謎の宇宙船の中で眠っている美女を発見。彼女を保護したジャックだったが、そこへ現れたビーチと名乗る男に捕らわれてしまう。ビーチはジャックに驚くべき真実を告げ、そのことからジャックと地球の運命が大きく動き始める。脚本に「ディパーテッド」のウィリアム・モナハンや、新「スター・ウォーズ」も手がけるマイケル・アーントらが参加。共演にオルガ・キュリレンコ、モーガン・フリーマン。

最近のSFモノって、未見の「アフター・アース」もそうだけど、登場人物があまり多くない。

ていうか、少なくないですか?

ハリウッドスターたちのギャラが大きくなり過ぎたのかな。

この作品も、トム・クルーズと、「007慰めの報酬」のオルガ・キュルリレンコと、モーガン・フリーマン。

トム・クルーズは、壊滅した地球に残って監視しているという設定だから、人が少なくていいわけですが。

小さなガラス玉みたいな乗り物で飛び回る時に見える地球の風景は、なかなかの出来栄えです。

でも、「お話」全体は、あまり盛り上がらず(笑)。

確かにトム・クルーズは見たのですが、それだけでした。

ま、いいですけど。