河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

雷電本紀(らいでんほんぎ)

2009-06-12 21:55:48 | 読書(小説)
飯嶋和一、河出書房新社。
2作目にあたる。
「汝・・・」とは、がらりと変わって、時代物。
これ以降、ずっとこんな調子だけど、
まだお話の流れが絞れていないような・・・
4つに分かれているけど、「朱雀編」とかの
タイトルが必要だったのかちょっと疑問。
天下無双の相撲取り、雷電(為右衛門)と鍵屋助五郎。
2人の人生。
いろんな話が詰め込まれていて、詳しかったり、伝記風だったり。
ところどころ早送りしながら聞いているテープのようで、
助五郎がさよを連れてくるまではやたら詳しくて、
さよが子をなして死ぬまではほとんど語られず、
最後の最後でひょいと出てきたり。
びっくり箱みたいで最後まで飽きないから、面白かった。
誠実でまっすぐな男たち。
そういや女はあんまり出てこないな・・・
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DVD「12人の怒れる男」

2009-06-12 21:46:53 | 映画
リメイク版のロシアが舞台のやつ。
保護者だった叔父を殺したチェチェンの少年。
彼は有罪か無罪か?
12人の陪審員が議論を始める。
初っぱなから、会議室が工事中っていうことで、
隣の小学校の体育館に案内される。
ちゃちゃっと決めて、解散しようと思う面々。
しかし、ひとりの男が、もっとじっくり考えよう、という。
そして、有罪11対無罪1で議論が始まるが・・・

映像が美しい。体育館という舞台が効果的に使われる。
1羽の鳥が、人間の善意の象徴のように、どこからか現れる。
誰が何を考えているか、表情で表現しようとしていて、
無罪に入れたのは、こいつか?と思ったら違ったりして。
とんでもない人種差別男がいて、表情で非難されている。
でも、彼を含めて、12人それぞれ、心に秘めた物を持っている。

ラストは、予想通りの部分と、そうでない部分と。
オリジナルを見てない。見なきゃなー。
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