森絵都、講談社。
中学生の姉弟、陽子とリン。
両親が不在がちの二人は、小さい頃から、
二人だけの遊びを開拓して、退屈を紛らわしていた。
ある日、二人は夜中に人んちの屋根に登ることを覚える。
二人だけの遊びだったが、ある日、リンが七瀬を連れてきて・・・
寂しかったとしても、寂しいとは言わない陽子たち。
ちょっと肩肘張って生きていて、
だからか、突然学校を意味もなく休んでみたくなる。
こどもは、ひとりひとり、それぞれの強さを持っている。
自分で決めて、実行したことというのは、何よりも尊い。
やめちゃった前任の先生すみれちゃんは、ラストシーンで、
意外に大きなウェイトを占めていて、ちょっと驚いた。
ラストシーンの「宇宙のみなしご」が心に響く。
だけど、親がいるのに、なんでこんなに親置いてけぼりの物語なんだろう。
親がいるのに、みなしごだなんて。
このあたりは、作者の「親」観の現れか。
もうちょっと大事にしてもいいのにな、親。
中学生の姉弟、陽子とリン。
両親が不在がちの二人は、小さい頃から、
二人だけの遊びを開拓して、退屈を紛らわしていた。
ある日、二人は夜中に人んちの屋根に登ることを覚える。
二人だけの遊びだったが、ある日、リンが七瀬を連れてきて・・・
寂しかったとしても、寂しいとは言わない陽子たち。
ちょっと肩肘張って生きていて、
だからか、突然学校を意味もなく休んでみたくなる。
こどもは、ひとりひとり、それぞれの強さを持っている。
自分で決めて、実行したことというのは、何よりも尊い。
やめちゃった前任の先生すみれちゃんは、ラストシーンで、
意外に大きなウェイトを占めていて、ちょっと驚いた。
ラストシーンの「宇宙のみなしご」が心に響く。
だけど、親がいるのに、なんでこんなに親置いてけぼりの物語なんだろう。
親がいるのに、みなしごだなんて。
このあたりは、作者の「親」観の現れか。
もうちょっと大事にしてもいいのにな、親。