河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

仮面の街

2016-04-09 21:40:22 | 読書(小説)
ウィリアム・アレグザンダー、東京創元社。
児童文学の棚にあった割には小難しいし、
なんかよく分からん設定が山程あったけど、
意外に単純なストーリー。
ゴブリンが被差別民みたいに出てくる。
ま、どこの国でも劇団とかそういう流浪の民は
そういうもんだったんだなあ。
ロウニー少年は、兄のロウワンがいなくなった後、
魔女の「孫」のひとりとして養われていたが、
兄のことを知っているらしいゴブリンの劇団についていく。

とつぜん、炭屋の息子が人殺しとかなんとか言われて
どういう意味かと思ったら、この世界の炭は、
人の心臓を抜いて燃やしたものだからとか、時々突拍子もない。
とりあえず街は守られたけど、ロウワンにはどこで会えるんだろうなあ。
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本好きの下克上 第二部神殿の巫女見習い1

2016-04-09 21:15:07 | 読書(小説)
華月美夜、TOブックス。
イマドキの小説は、タイトルがいまいちだなあ。
中身はかなり面白いと思うんだけど、
なんでここで下克上なのかと。まあいい。
そしてせっかくの本好きのための?小説を
マンガにするとかよう分からん。

お話の方は、身を焼くような魔力をなんとかするため、
貴族の近くに、というところから、神殿で青色巫女として
働くことになったマインが、神殿長の嫌がらせとかもあるなか、
心置きなく本を読むために、気になる周りのいざこざを
すぱすぱ解決していく方向へ。
ここまで潔く、本のため!と言い切るのが小気味いい。
下手に孤児院の子どもたち可哀想!とかで始めると、
終わらないから。いろいろ。
そして、ルッツの父ちゃんの言葉のたらなさぶりが
笑えるような身につまされる用な。
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