河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

竜とわれらの時代

2016-08-27 16:15:54 | 読書(小説)
川端裕人、徳間書店。
恐竜好きなのに、買いそこねて、
気づけば絶版。
図書館の書庫から出してもらって読破。
いや、けっこう、ヤバイわ、これ。
出版は2002年。平成14年。
9.11後ではあるが、3.11前。
なんか今をさきどりというか、書いちゃって大丈夫?
くらいのネタが満載。
イスラム原理主義と、キリスト教福音派と、
白山近隣の3町村の争いとか、福井の原発での燃料盗難事件とか。
ラストは、恐竜博物館のドームが割れます。
モデルは明らかに、勝山と荘川と白峰・・・。
ちょうど今年白山登山にいったので、更に楽しめた。
これだけ堅実的なものを描きつつ、
一方で文ばあのファンタジックな幻視体験とか、
そこはそこはかとなくフィクションというかファンタジー。
そして、主人公?大地の女運の無さが笑える。
アメリカナイズされた日本とか、時々思うことが書いてあって
けっこう面白く読んだ。もちろん恐竜うんちくも。
コメント
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