河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

遠(とおくの)巷説百物語

2022-03-09 23:04:54 | 読書(小説)
京極夏彦、角川書店。
正、続、後、前、西ときて、次は遠。
舞台は、遠野。
妖怪にまつわる、譚、咄、噺、話で起承転結。
まずは妖怪の昔話から始まり、
妖怪が出たとしか思えない事件が語られ、
遠野の殿様から御譚調掛を言いつかった主人公、
宇夫方祥五郎(うぶかたしょうごろう)が見たものが語られ、
最後にいつもの面々(最初は長耳だけ、その内柳次が加わり、
最後は又さんも)の仕掛けが明かされる。
全6話で、乙蔵や花の行く末や、藩内に隠された不正が明らかに。
パターンは決まっているので、どうせ、奴らが妖怪騙ってんでしょと
真相を推測するけど、そんなんないやろという裏の手を使ってくるので、
そうそう予想できるような話はなかったわ。
ラスト、蝦夷に行くとか言ってたから、次は「北」かな?
コメント
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