河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

ウォーシップ・ガール

2024-07-22 21:03:47 | 読書(小説)
ガレス・L・パウエル、創元SF文庫。
積読本の1冊。
帯には「ぼくはミサイルの姿をした十四歳の少女だった。」
そんなセリフなかったし、ミサイルじゃなくて軍艦だし?
まあいいけど、この惹起文を見て思い出したのは、漫画「菫画報」。
「京子は一つの爆弾であった」的な文章から始まる小説を書く女子が出てきた一話。
なんてとんでもない文章かと当時(20年以上前)には思ったもんだが、
AIが普及してきた今、戦艦に搭載されたAIが中性的な女の子
(ディスプレイとかに出てくる)という設定もそんな無茶苦茶じゃない。
彼女<トラブル・ドッグ>という名の宇宙船の艦長サリー・コンスタンツは
墜落した船の人命救助に向かうのだが、船は自殺した痕跡が。
さらに撃墜された船には、女性詩人スダクが乗っていて、
彼女を追うように命じられた諜報部員チャイルドと、
<トラブル・ドッグ>の機関士で手足がいっぱいあるドラフ族のノッドと
様々な視点から、その後彼らが巻き込まれる事件が語られていく。

お話自体は面白いのに。
なんでノッド視点?と思ったら、そうきたか!てな展開。
ただ、翻訳が直訳ぽすぎるのか、さっぱり状況がわからん。
三部作の1冊目なのに、続きは出なかった模様。残念。
コメント
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