河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

魔女の子ども

2021-08-09 22:23:55 | 読書(小説)
ケリー・バーンヒル、評論社。
御伽話のような語り口で進むお話。
魔女の子どもは双子で、どちらかがダメな方。
海を目指した二人は溺れ、一人は亡くなり、
一人は父親に助けられ生き延びる。
死んだタムの魂は、魔女が、生き残ったネッドに縫い込んだ。
だが、ネッドは、言葉も出てこず、
生き残ったダメな方として引きこもって育つ。
一方、漁師の母が死に、父は元の仕事=山賊に戻り、
父に森へ連れてこられた少女、アイン。
魔女が抑えてきた魔法が力をつけ、アインの父を変え、若い王を唆す。
ネッドとアインの二人+オオカミが出会い、世界を元に戻す。

魔法の扱いが面白いし、魔法を取り込んだネッドの姿は、
ビジュアル的にもかなり面白い。
巨石たちもなかなか味がある。
世界の果てには、何もないと思ってた人たちが、
いろいろあって、最終的には海を目指す。
ネッドの国の女王がかなりいい感じ。
面白かったよ。
コメント
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