河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

書楼弔堂 炎昼

2021-10-12 20:10:01 | 読書(小説)
京極夏彦、集英社。
2冊目だ。
語り手は、高遠氏から、塔子さんに。
薩摩の元武士の祖父から、
女には学問は不要と言われ、
早く嫁に行けと言われて不服だった彼女。
父からは学校を勧められ、
女子高等師範学校まで卒業したが、
何をするでもない。
そんな折に、弔堂を探す書生二人に出会う。
一人は、田山花袋、今一人は、松岡國男。
塔子は時々人を拾って、弔堂へ連れて行く。
そして、その人の一冊に出会うところに立ち会う。
で、この松岡氏、ある女性を想って詩を書き、
やっぱやめだとして、いろいろ変遷する。
これって、民俗学かなあとか思っていたのに、
彼が誰なのか、最後の種明かしまで気づかなかった。
そしてやっぱ私は民俗学ぽいものが好きなんだなあと再認識した。
幽霊を召喚して解放する?話「常世」は結構好きだな。
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ペリリュー1〜3

2021-10-10 14:18:44 | 読書(マンガ)
Amazon Unlimitedで無料分。
2頭身キャラで描く、リアルな戦争。
これまでいろいろ読んできて、
大体想像つくようになってきたので、
それほどなんとも思わないが、
戦後は結構伏せてきた裏の面も曝け出されてる。
戦争経験者の方達が、たくさん人が死ぬのを見すぎて、
人が死ぬことが当たり前ではない社会を頑張って築いてくれたが、
死が遠くなりすぎて、この幸せが幸せと思えなくなっているのは残念。
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