娘が持って帰ってくれたので一気読みです。
いやー、リアルタイムですから、私たち。
週間や月間で連載されていた時代にいや、それは「ポーの一族」ですね。
「トーマの心臓」はたぶん、単行本になって初めて読んだ。3巻に分かれていたと思う。たぶん。
衝撃でした。いやーすごかった。
高校か大学時代の初めでした。
その頃、漫画家になりたかった私は、模写しましたもん。「トーマの心臓」の神ページを。
このページに神が宿ると思いましたもん。
後にも先にもそんな風に感じたことはなかった。
そんな風に感銘を受けたのは「大島弓子」が近いかな。
でもダントツ、萩尾望都です。
この本には、竹宮恵子さんとの確執が書かれていたのですが、本当に萩尾さんはとっても天然でいい人だと思いました。
そういう作者の気質は必ず、作品に現れるのです。
私は授業で「あなたの作る作品はあなた自身。」という言葉を掲げています。
そうなんですよね。
萩尾望都の作品群は完全に文学です。
私は日本の文学の一角を担ったと言ってもいいと思っています。
それは人間を描いたからだと思ってます。
今から思えば竹宮恵子さんの作品は今は一冊も持っていません。
読んだ覚えはある程度で印象には残っていません。
竹宮恵子さんは自著で「嫉妬した」と書いていたらしい。
当然だけど怖い。
私にとってはお二人はそういう感じです。
萩尾望都さんがこれからも心穏やかに日々過ごされることを願ってやみません。
以前に萩尾望都特集のムック本の記事はこちら