遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

欲望の資本主義 2024夏特別編 実感なき株高の謎

2024-08-24 06:53:47 | 知る
NHKの欲望の資本主義2024夏特別編 実感なき株高の謎

これがまた、興味深かった。
アメリカの若きトレーダーの姿が取材されていた。
朝早くから午後早い時間まで、集中して売り買いする。いくつかのモニターを見ながら、集中して素早く操作する。
まるでコンピューターゲームのように。年間かなりの収益を上げる。

彼の家族は豪邸に住んでいる。
小学生の低学年くらいの息子が段ボールでそのモニター画面をそっくり作ってトレーダーごっこをしている。
その姿は私には異様に思えた。

かのケインズの言葉を株取引について引用していた。
彼は「何人かの美人コンテストで誰がトップになるかを賭けたら、一番自分が美人と思う人を選ぶ。そこに当てた人には賞金を出すとすると、これは誰が一番美人かということではなく、誰が優勝するかを当てるということにすり替わる。」と言う言葉。
なるほどー。やっぱりそうか。「どの企業が優秀だから将来性があるから。」と株を買うのではなく「この会社の株が上がってほしい。」という自分の希望的観測を買うのだと。

国がそろってNISAを進めているが、私は本当に懐疑的だ。お金に余裕がない素人が全く勧められるままに株を買うことはとても危険だと思う。国こぞって大博打を国民に進めているのと変わりない。絶対儲かるという保証はない。
ある程度のお金と時間が有り余る老人がやるにはボケ防止の緊迫したゲームになるだろうが。
それとて、老後資金をつぎ込むことは危険だ。
本来、株式は「優良な企業への長い目で見る投資」だと私は思っていたが、、、。
iDecoも結局、国は「将来のあなたたちの老後は国は面倒みませんよ。健全な年金生活は保障しませんから、自己責任で。」と言っているのと同じだ。
そう、この国は真面目に重労働しても、株で上手くやる人に資金を集中させるためにかすめ取られ、税金の使い道もうさん臭く、老後の保障もされない国なのだ。
ふむ。


この特集の中ではダイアン・コイルが新しい経済学を提唱していた。この人の本は旦那が借りたのでまた読んでみよう。

昨日の晩御飯は実家ご飯。久しぶりにすき焼きをした。母のために、かつおのたたきとマグロの切り落とし。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。