遊びをせんとや

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秋の上越 酒田、鶴岡、村上の旅 その①(追記あり)

2024-11-11 15:23:50 | 旅行
今年は絶体涼しくなってから旅をしようと思っていたので、11月の半ばに計画した。
新潟に行きたいと思っていたが、息子が酒田に行きたいというので結局、山形、新潟の旅になった。
私は北の方になるので安西水丸の「小さな城下町」の本に村上市が書かれていたので、それじゃあ、村上市に行こうとなった。
うかつにも山形の酒田市が新潟の村上市より北に位置するということがピンときてなかった。
JR緑の窓口で酒田に行って村上を回って往復乗車券が買えるか聞いたら「酒田の往復ですね。」と言われて気がついた。

青森は訪れたことはあるが、日本海側の上越を訪れたのはすごーく若い頃に苗場のスキー場に行ったきりである。
またまた、東京まで東海道新幹線、新潟まで上越新幹線。この上越新幹線が東北新幹線と同じだと思っていたほどアホだった。

結構リスキーな乗り換え時間でなんとかスムーズに旅は始まった。
京都から息子が合流。
完璧な緑の窓口係の人のチョイスでとてもいい座席だった。
1時に酒田に着くので時間短縮のために東京駅のホームの上で駅弁を買う。
10分足らずの乗り換えで買えるのがすごい。
旦那は豚カツ弁当

私は幕の内、これくらいの量がちょうどいい

息子は牛タン弁当

この牛タン弁当がよくできていた。説明書をくれて、横にある黄色い紐を引っ張ると温められるようになっている。


結構な熱さになっていた。すごい、進歩。


上越新幹線の座席。テーマカラーは朱と臙脂色の中間くらいの赤と渋い落ち着いたグレー。

最初は曇り空だったが、そんなにお天気は悪くない。
新潟からの乗り換えは隣のホームに特急が着いていて、階段を上り下りしなくても乗り換えスムーズ。

特急いなほの座席はブルーとカバーは黄色

どんどん、どんより雲になる日本海。

 
小雨も降っているらしくて途中で水平線にくっきり虹


東京まで2時間余り、新潟まで1時間半、酒田まで2時間計、5時間程度で着く。のは大変?
久しぶりに会う息子としゃべったり、新聞や本を読んだりしているとすぐに時間は経つ。
そして車窓に写る景色が日本ってこんな感じなんやなーとしみじみする。
どこまでも昼がる庄内平野や月山、羽黒山などの重なる山並みが美しい。
酒田駅ホーム


最初に歴史資料館に行こうとしたが、閉館していたのできっとここにあるだろうと三居倉庫に行く。
途中に上日枝神社。

お社の木彫が凄い。

 

この地の豪商であり酒井家に尽くした豪商本間家旧本邸

 
玄関の異様な松

お庭

向かい別館お店

 
室内には色々な江戸時代の品物が

屋根瓦


どこまでも広がる稲田。アメリカみたい。

山居倉庫に着いた頃には陽も傾き始めていた。

 
   
山居橋

 
 

 建物にからまったツルが赤くグラーで―ションになっていて美しい。

 
  

倉庫の中には残念ながら入れないが、上部に風が通る窓を作り、お米を保管した。

 
  

一部、ミュージアムになっていて

   


 
お祭りの山車や


べに花


べに花で染めた反物
昔、この赤は凄く貴重だっただろうな。


酒田市はNHKの朝ドラの「おしん」のモデルになった土地
場面を表情豊か大滝博子さんの人形が展示されていた。

 
有名な場面





庄内米歴史資料館は残念ながら工事中

資料館も総合文化センターにあることが後で解った。

古くなった本間家三代目光丘が建て、所謂図書館のような光丘文庫の資料がセンター内に移動していた。
企画展は鶴岡出身で戊辰戦争を戦った松山藩付家老松森胤保が描いたおびただしい生き物のスケッチが展示されていた。

激しい明治維新を闘い、明治新体制を整え、政治家になり、60歳でスパッと職を辞し、好きな生物学にのめり込んだというこだ。
凄いバイタリティー。激動の時代に求められる職を次々こなし、最後は好きな道に進む。
69歳という濃い人生を生きた地方の秀才である。こういう人の存在を知れるのが旅のいいところかも。

日和山公園に着いたのはすでに5時を回っていて、たっぷり陽が暮れていた。

雲の合間から月とくっきり星が見えた。


六角灯台が色を替えてライティングされていた。

 

夜目に浮かぶ北前船、西回り航路を開いた河村瑞賢の像


到着時、駅前のホテルには荷物も預け、チェックインも途中で済ませた、月のホテル

図書館、バスセンターという公共の施設とフレンチレストラン、ブティックなどと同じ建物になっている。

 
   

ロビー

 
   
ロビーにも沢山の本。ライブラリーのような素敵なスペース


次の日に持参した着物で。


室内も角部屋のツイン。

 
スタイリッシュで機能的だった。十分満足。

ロビーで見つけた本

読みたかった村上春樹の「猫を棄てる」村上春樹さんのお父さんとの確執を書いた本。
お部屋まで持っていってもいいということだったので、どうせ、旅の一泊目は眠れないので寝る前に読破。
良かった。なんだか懐かしいような挿絵は台湾出身のイラストレーター高妍さん。