遊びをせんとや

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目の見えない白鳥さんとアートを見にいく 川内有緒著

2024-11-06 07:07:34 | ブックリスト
ずっと以前に図書館で予約を入れていたら、なかなか来なくて諦めてた本

目の見えない白鳥さんとアートを見にいく 川内有緒著
15冊の予約枠が空いたので再度予約を入れると今度はすぐに確保済みになった。

読んでみるとこれが面白い、そして深い。
最初は目の見えない人がどうやって鑑賞するのだろうと思っていたが、これは人間の根源の問題だなと考えさせられた。
福祉や障碍者のことや、人間の接し方や存在の仕方の根源的な問いが各所に散りばめられている。

当然、私がやってきた鑑賞教育にもまつわる話が多い。
対話型鑑賞の最たるものかも。
全く先入観を持たずに作品に接する。
あとで解説を読む。
当たらずも遠からずの作者の意図を感じたりするし、違うかってもいい。
見たそれぞれが捉える物だから。
でも作品の前で語り倒すので他の鑑賞者が適度にいる場合は大変かな。
私はどちらかと言うと静かに一人で作品を観たい派なので、、、。
現代美術はいいかも。

結局最後は「一緒に笑っていたいんだね。」そこに尽きるかな。
人間関係、人間存在、人間社会の基本。

作者や白鳥さん含めて出て来る人がとても素敵。
今までの経歴が個性的で人生譚として読んでも面白い。

昨日の晩御飯は実家から持ち帰った豚カツ肉4枚に衣をつけて、実家で揚げて、また家に帰って揚げての日。
レタス、トマト。しいたけ、シメジ、青梗菜の中華スープ。