遊びをせんとや

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十一面観音菩薩像に会いに行く ~滋賀県高月渡岸寺(向源寺)~

2023-04-29 07:38:13 | 旅行
ずっと観に行きたい仏像があった。
白洲正子が「かくれ里」という本の中で「近江で一番美しい仏像」と絶賛していた仏像のある湖東の高月にやっと行ってきた。

4月は法事が立て込み、平日でと思っていたが、お天気が今一でどうせなら晴れた日にと思っていたら4月も終わりになってしまった。
木曜日にと思ったが、実家に行かなければならない用事があったので。

やっと訪れた高月は高槻から新快速に乗り、米原で北陸本線敦賀行に乗り換え、2時間半もかかった。ちょうど琵琶湖を半周するような感じ。着いたところはおっとりしていて静かな民家が並ぶ街だった。
NHKの大河で今まさに近くの小谷城が話題になっているのに何の宣伝もなく、静かにたたずんでいた。
駅の観光案内所はNPO法人が運営されていて地図をくれて親切だった。

目指す渡岸寺(とがんじ、どがんじ)は歩いて7分程の所にあり、拝観料500円で収蔵庫に収めてある十一面観音菩薩像を拝むことができた。
写真は当然NGなので色々なWebからお借りした。


 ひと目でその美しさに驚いた。ふわっと包まれるというか角度によって妖艶にも見える。口元がアルカイックスマイルで鼻梁が通り見方によってはエキゾチックな美しさに溢れる。音声による説明があって、お寺の方にも説明していただいたので十一面観音像のありようも理解できた。
天平時代作と言われるが、このバランス、立体感、十一面のお顔の写実的な造形は絶対違うと素人の私でも思う。

収蔵庫にあるので背面も余すことなく観ることができる。


「右腕が長いでしょう。それは観る人をいつでも助けてくれると言う感じを出すためです。」と説明された。なるほどそう言われてみたら正面から眺めていると抱かれるような安心感を感じるのは腕の長さのせいかもしれない。
とても良い物を見せていただきました。

お寺の門


 

   

    

本堂


元来の大伽藍は信長の焼き討ち焼け落ちてしまったが、その時に十一面観音菩薩像は境内の土の中に埋めれれていたそうだ。
その跡もあった。そのために形をとどめたままで現存する。奇跡だった。

戦国時代、戦火の激しかったこの地の仏像は地元の民によって川に沈められたり、地に埋めれらたりして何とか形をとどめた像が多かったそうだ。

お寺の門前の桜の御神木


歴史民俗資料館

ここでは布施美術館名品展(東アジアの資料群)を観る。地元の医師布施巻太郎が蒐集した貴重なコレクションを順番に展示しているようだ。
中国の庸の像が面白かった。


マンホール


長浜市立高月図書館

この2階に井上靖記念室がある。図書館のカウンターで言うと鍵を開けてくれる。


 
この地を舞台にした「星と祭」の中にも十一面観音の事が出てくるそうだ。私は未読。

   
   書斎を再現した座敷に上がって座ってみた。

お昼はネットで調べて図書館から歩いて数分の国道沿いにある讃岐うどんのお店へ。men-ju


 
建物は外も中もおしゃれなカフェかコンビニのような感じ。



私たちは開店の11時とともに入ったので空いていた。

私はお勧め大海老天ぷらのぶっかけうどん

旦那は天ざるうどん

ヒラメのえんがわのお寿司、3つあったが食べた後で写真撮りました。


どれも美味しかったです。特にうどんに腰があり、麺自体にほぼ塩気を感じなかったのですごく私好みでした。
麺が塩辛く感じるうどんはパスです。醤油も美味しかったです。
缶の地ビールを飲んで満足です。お値段は少し高い目ですが、天ぷらじたいも丁寧に揚げてあるのでコスパはいいです。

ここから駅に戻り、1時間に一本の12時台の姫路行の新快速に乗り、爆睡しながら帰ってきました。

昨日の晩御飯、息子が来たからお刺身の盛り合わせ(鯛、サーモン、イカ、蛸)おきあみのかき揚げ、天つゆ。
おきあみのから揚げが旬で美味しかった。






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