■■【中国経済の読み方】中国のGDPが8%割れ 時系列的に見ると別のものが見えてくる
最近の経済ニュースのエッセンスを、時系列的に、独断と偏見でもってまとめてみました。
◆ 中国のGDPが8%割れ 2012/12/07
ギリシャに端を発したヨーロッパ経済ですが、ギリシャが償還期限前に国債の買い戻し策を発表し、その効果次第ですが、次の融資実行が正式に決まることになりそうです。
とはいえ、その余波は、世界経済の牽引役である一つの中国経済で今ひとつパッとしません。中国政府系シンクタンクである、中国社会科学院の専門家は、今年の中国のGDP(国内総生産)の伸び率が7.7%にとどまりそうだと発表しました。13年ぶりに8%台を割り込むことになります。
9月と10月の工業生産や消費の統計が上向いてきていることもあり、第3四半期には底を打ったという見方もあります。
李副所長は、2013年のGDPは、公共投資の拡大や金融緩和の効果が現れて、8.2%程度に回復するという見通しを示しました。
ヨーロッパの信用不安問題がさらに悪化すれば、その実現は困難になるでしょう。
【 注 】 括弧内日付は、ブログ掲載日
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