散歩するなべさん

しょうがなくも所在なく散歩するなべさん。近頃野鳥に目覚めて鳥見お散歩の日々。病気もしたけど時には山歩きに物思い旅ね。

温泉探訪・つぼ湯物語

2009-11-23 00:28:50 | 温泉
寒いですね~。家の外どころか、
お布団から出づらくなってしまいます。
温泉のぬくもりが恋しいですね。

というわけで、おなじみの温泉ネタ。


あの、温泉大好き友人と初めて
「湯の峰温泉」
に出かけたのは10数年前。
熊野古道が世界遺産となる以前でした。

「お~関西にもこんな鄙びた感じの温泉街があったのね。」

となべさんは感じ入ったのでありました。




川底の源泉から、湯の蒸気が上がり、
ここの名物の「つぼ湯」が
風情正しく、川底の方に
こぢんまりとした小屋姿を
見せておりました。

源泉に、温泉卵をつけております。↓



湯気の向こうの川底につぼ湯があります。↓



小栗判官が傷をいやした湯と言われています。↓




早速つぼ湯に入ろうとすると、
あまり人っけもなく、どうも料金は、
近くの店先のつるしてある籠の中に入れるみたいで、
たしか、100円でありました。
(お店にも人がいない。ちゃんとお金入れましたよ。)

つぼ湯の入り口ね。↓



つぼ湯は塀囲いがしてあるのですが、
天井から下がっている紐を引っ張ると、
滑車を伝って、塀が上がって、
半露天になるのでありました。
二人入ったら窮屈になる湯船の底から
源泉が湧いております。
「なかなかいいじゃないですか~」
と大変気に入ってしまいました。
のどかな、湯治場風の温泉雰囲気を
まだ充分残しておりました。



ある年のあるとき、なべ嫁さんが、
なぜか「湯治場」なるものに興味を示して、
「そんなん、関西にはないかね~」
と申すのであります。
なべさんは、「それなら、『湯の峰』じゃね。」
となべ嫁さんを連れて出かけたのが、
2度目でありました。

熊野古道ブームでありましたから、
少し様変わりしておりました。
つぼ湯は750円(!!)にも跳ね上がり、
しかも整理券発行の数時間待ちという有様でした。

「やれやれ」であります。

それでも、全体としての雰囲気はまだ保たれていて、
この地に珍しく雪まで降っている中を、
雰囲気のある共同湯の方へ入ったのであります。

共同湯。2種類の湯があって、値段が違う。↓





先に亡くなった友人と二人して
この湯の峰を訪れたのが3度目です。
昨年の7月でありました。

彼が、「湯の峰」に行ったことがないというので、
「最初で最後の二人旅になるかもしれないね。」
という思いで、出かけたのでありました。

丸山ワクチンを始め、
治療に手だてを尽くしていた彼です。
彼は、共同湯の薬湯を気に入って、
なべさんが先に上がっても、

「何か、治るような気がしてくるね」

と湯を実にいとおしむように
いつまでも、
長々と、
つかっていたのであります。



「湯の峰温泉」いいですよ~。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする