散歩するなべさん

しょうがなくも所在なく散歩するなべさん。近頃野鳥に目覚めて鳥見お散歩の日々。病気もしたけど時には山歩きに物思い旅ね。

秋田駒ヶ岳、ガスの中でした

2009-12-17 00:23:37 | 山歩き

1985年山行記の続きですよ。

八甲田下山から奥入瀬・十和田湖と抜けて、
次ぎに向かったのは秋田駒ヶ岳でした。

午後遅く、タクシーで麓から秋田駒八合目に到着して、
そこから登って、頂上近くの阿弥陀池避難小屋(無人小屋)が
その日の宿泊予定。

八合目からですので、楽な登りです。
ところが、それらしきところに到着すると、
大変な霧のなかで、
視界5メートルもあるかないかという有様でした。
木道を歩いていて、かろうじて「池の波打ち際かな~」
ということがかすかにわかるという感じです。

まさに五里霧中ですな。

おぼつかないまま、おそるおそる歩いていると、
まったくいきなりなのですが、目の前に、
無人小屋が大きな姿を現したのでした。

すぐそこにある小屋が、
目の前に来るまで、
全く見えないのでありました。
驚きでした。

後年、秋の立山で、中高年のグループが
多人数遭難するという事件がありました。
晴れてみると実に小屋のすぐ近くであったのです。
こういうことがあり得るというのは
このとき得た実感ですよね。

後々の山行でも経験しますが、
概して東北の無人小屋は綺麗で、快適です。

小屋で過ごした翌日は、駒ヶ岳から乳頭山への縦走。
緩やかな縦走コースだったように記憶しています。


この写真、ネット探索で判明しました。
駒ヶ岳から乳頭山へ縦走する途中の「宿岩」のようです。↓




千沼ヶ原の池塘です。↓





雪渓の中の水芭蕉。↓



何という花でしょう?↓




乳頭山を下ってくると、かの有名な乳頭温泉郷へ出ます。
当時は秘湯ブームもまだそれほどでなく、
若いなべさんもそんなところとも知らずに、
おりてきたのでありました。

下山してきて、遠くに、
湯煙が立ち上っていたりすると、
何とも気持ちなごむものです。


これ、たぶん黒湯温泉ね。↓




黒湯のすぐ近くに孫六温泉もあります。

孫六温泉の看板が見えますが。↓





黒湯温泉に泊まりました。

秘湯の鄙びた風情の雰囲気を味わいましたね。
2階の畳の部屋に入ると、
これが微妙に傾いているのでありました。

酒瓶を横にすると軽く転がるのですよ。

それもまた山奥の温泉宿の風情でした。
やれやれですね。


青森の酸ヶ湯温泉も、青森空港が出来て以来、
観光客がどっと押し寄せ、「芋の子洗い」の状況になったとか。
乳頭温泉も、秘湯ブームですっかり観光化されています。

でも、こうして25年も前の記憶をたどっていくと、
なべさんは、
もう一度行ってみたくなりましたよ。
(余命、持ちますかね。)
コメント
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