染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

柿の話

2010年03月01日 | 店主の一日
今日はお客様からお米のご注文のお電話をいただきました。
Hさんと直接にお話をするのは久しぶりの事。昨秋、きはだやから送った柿の話で盛り上がりました。
きはだやの裏に大きな柿の木があって、秋になると小さな実がたくさんなります。手入れをしないので梅かと思う程に小さな実です。赤い実を取るのはとても楽しく、小一時間もすると段ボールがいっぱいになります。
初めは「小さな実だなあ」と思っていても、時間がたつと小ささに慣れるうえ、沢山とれた事でテンションがあがってしまい、実が小さい事や取った時に傷がついている事なんてすっかり忘れてしまいます。
とても食べきれないので、「小さい実ですいません」とか書きながら、ちょうど、荷物を出すお客様のところへ送りました。
お客様に送ってから残りの柿を見るとなんだか惨めなくらい小さく、テンションがあがってひどい物を送ってしまったかと自己嫌悪をします。
ところがHさんをこの柿をたいそう喜んでくださっていました。小さいですが、味はいいですし、「売っている柿と違って昔食べた柿の味がする」との事。大きい柿など一度には要らないから二つ剥くとちょうどいい等々。
先述のとおり、味は売っている柿にも負けませんが、売りものどころか、極近しい人くらいにしか差し上げる事のできない程度のものです。それでもこういった喜びをお客様と共有できると云うのはとても嬉しい事です。



コメント
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