染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

店主、原広司を見る。〜その2

2023年03月30日 | 店主の一日
さて「国立近現代建築資料館」ってどこにあるのやら?
初めて聞く場所でしたが、当然ネットで探せばすぐに出てきます。
湯島の岩崎邸に隣接していました。なんだか合同庁舎と同じ敷地であまり一般の人はこないのかもしれません。
岩崎邸からも入れるようでしたが、合同庁舎から入れば無料!庁舎の正門でバッチをもらって敷地に入り、庁舎を巻く様にして資料館へ。

随分、無機質な入り口です。
入館口はありますが、建物に入るとそのまま展示スペースになります。
ここは近現代の日本の建築の設計図等を収集しているところらしく。
建築物はなかなかそのまま維持することが難しいので、そう言った近現代の建築物の設計図や資料などを保管してあるのだそうです。
先日、解体された中銀カプセルタワービルの図面なんかもあるのでしょうか。

中に入ると設計図面や模型が並びます。

「有孔体」と言うのは初めて聞く言葉でしたので調べたのですが、ほとんど原広司に関するサイトばかりでした。
あまり一般的な言葉ではないのかもしれません。
僕は門外漢なので図面を見てもただ、その緻密さに感心したり模型の複雑さに驚くくらいで全く残念。
きっと建築を勉強している人からしたらもっと多くの示唆があるのでしょう。
中では原氏が語る映像が流れていました。
正直を言えば、その映像ですら難解でよくわかりません。
建物の開口部の捉え方ということなのでしょうか。
それも平面に空けた孔と言うよりも三次元の空間にある孔の存在とその孔の向こうにある別の空間との関係なようにも思えます。
「空がアクリル板で」とか言われてもそれをなんとなく感じとるのに三回くらい映像を見ないとなりませんでした。

以前にどこかで原氏の記事を見た時もそうでしたし、今回の展示もそうなのですが、実は十日町のキナーレについて全くコメントがありません。代表的な建築作品として挙がるのは京都駅、梅田スカイビル、札幌ドームあたりです。まあその三つの建物からしたら十日町のキナーレは随分と小さな建物ですし、もう少しわかりやすいものでもあります。
残念と言えば残念。なんか、ちょろっとくらい名前が出てもよさそうなものです。

入ってくる時には気づかなかったのですが周囲を囲ってある塀は随分と年季が入っているように思います。
もともとこの敷地はなんだったのでしょうね。
塀の向こうには住宅にも会社にも見えない建物がありました。

「三菱経済研究所三菱史料館」なるほど。
合同庁舎のある場所も元は三菱が持っていた、或いは今も地主であるのかもしれません。







#原広司 #キナーレ #アートトリエンナーレ #京都駅 #建築に何が可能か
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「海からの贈りもの」

2023年03月27日 | 店主の一日
読書家の友人が「今まで読んだ本の中で最も美しい本」と評した。

「本が美しい」
なるほど、確かにそうだ。
でも恐らくこれを20年前に読んだとしたらその美しさには全く気付かないでいたでしょう。
今の環境に於いてこの本を読んだのはとても幸せなことのように思います。
でも、僕は彼のようにこの本を人に勧められるのかと言えば、なんだか難しいように思います。あまりにも受け取り方が違うように思えてね。
読書家氏が読んだのは古くからある吉田健一訳。
僕のは落合恵子の訳。落合恵子自身も吉田健一訳のこの本に親しんだと後書にあるが、この本を訳すには絶妙な一人ではないかと。
存命なら森瑤子がどんな書き方をするのかもちょっと興味のあるところ。
僕は英語がからきしダメなのですが、これをオリジナルで読めたらステキだろうと思わせる一冊。




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東京キモノショー終了

2023年03月26日 | 店主の一日
無事に東京キモノショー、終了しました。
たくさんのお客様にお会いしました。ありがとうございました。
刺繍を施した更紗の帯やカンタストールもたくさんの人に見ていただき、皆さんに随分悩んでいただきました。
それなりの価格の帯でしたが、いくつかはお求めいただくお客様あり、ありがたく。
お悩みになったお客様はぜひ、また次の催事会場にお出かけください。

今回、木村和恵さんにお会いできたのも楽しかったです。
木村さんのところにこられたお客様をたくさんご紹介いただきました。
また秩父にいきたいですね。





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今日の桜

2023年03月25日 | 店主の一日
今日の桜は日本橋の高島屋東京店の正面入り口。
これもまた華やか。






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今日の桜

2023年03月24日 | 店主の一日
今日の桜は日銀本店前。
円が急騰とかで、こちらもお忙しいのかとも。




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東京キモノショー!

2023年03月24日 | 店主の一日
今日は東京キモノショーの初日でした。
更紗の帯も人気でよかったです。
手応えもよく。

それにもまして嬉しかったのは木村和恵さんに会えた事。
木村さんとはもう20年くらいのお付き合いになるのかと。
今回は本職の生花の関わりとコレクションの銘仙を展示。






もうずっとお会いしていなかったので、すっかり忘れられてしまっているのも覚悟で、「すいません。きはだやの関口です。無沙汰をしていてすいません。」な感じの練習をしていたら、僕を見つけて「けんちゃ〜ん」ときてくださいました。
実に嬉しく。
秩父に行った時にいろいろ元気付けてもらったのです。
明日は二日目。天気が心配ですが、また多くの皆様にお会いできますように。

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2023年03月23日 | 店主の一日
そう言えば、忘れていたけど東京は桜が満開。
よい季節ですね。




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ひどい花粉症について

2023年03月21日 | 店主の一日

目下、僕が気になっているのは花粉症の「注意レベル5」は東京における「注意レベル5」と同程度であるかどうかだ。
少なくとも「十日町の大雪警報」と「東京の大雪警報」では全く状況が違うことがわかっている。





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三越の女将さん

2023年03月19日 | 店主の一日
三越日本橋本店には「女将さん」がいるのです。

先日、三越日本橋本店に出店していた時のことです。
会場に見えたお客様から「一階にきはだやさんの帯を締めた方がいましたよ」と教えていただきました。
お客様でうちの帯を締めて会場にきてくださる方は少なからずおられます。
ありがたいことです。
でも、その方は少し勝手が違うようで、お客様がおっしゃるには「三越のバッチをつけてましたよ」と
4階の呉服売り場の方かと思えばそうでもなさそう。

Kさんはしばらくしてきはだやに寄ってくださいました。
黒の更紗の帯。
いただいた名刺がこちら。役職は「女将」
一階の案内所でお客様の対応をする担当の方でした。
ユニフォームではなくてきもので一日、案内されるのだそうです。
まさに日本橋三越ならではな感じです。

あまりにカッコいい名刺だったので「名刺をブログに載せてもいいですか?」と伺い了解いただいたのですが、名刺をそのまま載せるのも気が引けたので、
一部加工の上。


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店主、原広司を見る〜その1

2023年03月18日 | 店主の一日
「原広司」の名前を初めて聞いたのは、丁稚で京都にいた頃。
当時、京都駅の評判はすこぶる悪かった。めちゃめちゃに悪かった。京都ホテル(現ホテルオークラ京都)と京都駅は京都の景観破壊の元凶と言われていた。
巨大な京都駅が京都の「気の流れ」を遮ったから着物業界に不振が訪れたと言う人もいた。
今はどうなのかわからない、それはすっかり景観の一部になっているし、誰も改札の駅員に不満を言ったりはしない。
設計は原広司。
丁度、京都にいる頃に駅自体の改修を行いながらオープンした。
烏丸中央口から出ると大きく開かれた開口の正面に京都タワーが見える。
吹抜けの上に待合や飲食のスペースがあり談笑している。百貨店に隣接する大きな屋外階段には何とは無しに人が座ったり、イベントを眺めている。
「駅」と言う人が行き来をする場所、あるいは止まる場所という機能を備えていて、無機質な建物だが、その中を移動する人の温かさで満たされているような気がして、意外と僕はこの建物が好きだ。

その後、僕は十日町で再びこの名前に遭う。
我々の言うところの「キナーレ」。
大建築家の作品が十日町にできた。この建物も当初すこぶる評判が悪かった。細かな経緯は省くがそれができた経緯もあるのかもしれない。
この建物も僕は意外と好きだ。
正面から入った時に見える建物は烏丸中央口から京都タワーを見る感じと似ていた。

どこかの美術館で「原広司 建築に何が可能か」のポスターを見てから、僕はそれを見に行く機会を伺っていた。

つづく。
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