もう随分前ですが、久留米絣の故松枝哲哉先生から工房を案内していただいたことがありました。
多分、ものすごいものを見せていただいたのでしょうが、今よりも相当に浅学な時でもあったので惜しいことをしました。
年初に東京に出た時に銀座の松屋さんで開催していた「久留米絣」展
久留米のメーカーさんの展示がありました。こうして見るとやはり、図案や製織技術には各メーカーさんそれぞれの特徴があるものですね。
松屋さんの展示の特徴とも思うのは織物に関する道具にも光が当たります。
地域によって織物の道具は少しづつ異なるのが楽しいです。
ちょっと意外なのは「ばふん紙」織玉を作る時に糸の間に挟む厚紙なのですが、僕はてっきりこの辺だけで使う言葉なんだと思っていました。
ところがこの展示でも「ばふん紙」として展示されていました。
あれ、九州でも「ばふん紙」なんだと思ったのですが、ネットで調べてみたらなんと「ばふん紙」は紙屋さんなどでは一般的に使われている名称でした。
それほど上質なものではないようで、字を当てるとやはり「馬糞」なのでした。