染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

ホタル日和

2008年06月30日 | 店主の一日
蒸し暑い日でした。
こんな日はホタル日和です。
夕日の残りがすっかりなくなる頃にいつもの場所へ行ってみました。

今日の夕方、観光のお客さまがきはだやにお越しになりました。帰りしなにホタルの事をお話したら興味をもたれたので、場所をお教えしたため、ちゃんとホタルがいるか気になったりもしていました。

僕が車で現地につくと暗闇の中を懐中電灯の光が二つ歩いてきました。夕刻にきはだやにお見えになったお客様で、ちょうど一回りして戻ってこられたところでした。時期もよかったのでしょう。
たくさんのホタルに歓迎されて楽しまれたようでした。
その方と挨拶をしたあとはしばらく、暗闇でホタルを眺めていました。
ふぅわり、ふぅわりと飛ぶホタルを眺めるのは気持ちのいいものです。
ホタルの様もそうですが、むせるような草の匂いと絶え間なく流れる川の音、ひやりとした風、山に切り取られたような星空。
そんな環境そのものがとても心地よく、この町にとって欠く事のできないもののように思うのです。
十日町ももっと山奥がいいとか、長野のどこそこのホタルは有名だとかいろいろあるでしょうが、多くの方に感じていただきたい景色です。

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バウハウス~BAUHAUS

2008年06月29日 | 店主の一日
芸大美術館で開催中のバウハウス展を見ました。
http://www.bauhaus-dessau.jp/
夏休みの絵日記の頃から既に絵だの芸術だのを苦手にしていたので、今になって興味をもってみるようになるとは思いもしませんでした。
椅子が好きです。機能性だけを考えれば極めて簡単ですが、そのデザインの多さにはいつも驚き、感心します。
木製の柔らかなシェイプのもの。金属が多く直線で作られたもの。細く研がれた背もたれの繊細な椅子。
どれも魅力的です。椅子を見ているとデザインと生産性と機能性はどのあたりでバランスがとれるのだろうと思います。

案外とテキスタイルが少なくて残念。
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ヨシダヤ

2008年06月28日 | 店主の一日
さあ、片付けも済んで恒例の納涼ヨシダヤです。
イヤァ。
ヨシダヤ楽しい。(^-^)
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.love

2008年06月27日 | 店主の一日
きはだやのドメインはkihadaya.comですが、この「.com」に当たる部分に「.love」ドット、ラブが使えるようになるそうです。
実際のところ呼び名以外に何が変わるわけでもないですが、こういうのって結構好きだったりします。
何たって、「.love」ですからねぇ。。
「愛」ですよ、「愛」!
アハハ。
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店主、笹を買う。

2008年06月27日 | 店主の一日
今日はきはだやを閉めてから笹を買いました。
恒例の生臭七夕用です。
明日は期末の在庫調べをして、七夕、ヨシダヤの順で進む予定です。
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夏物半々

2008年06月25日 | 店主の一日
今日は都内に出張です。
曇りですがひどく蒸し暑い感じ。
きもの姿の人を何人か見かけます。
夏物をお召しの方と単衣物をお召しの方と半々くらいでしょうか?
染めものを着てる方は単衣の方が多い感じ。織物の方は夏物が多く、ちぢみを着ていらっしゃる方も見かけます。
この気候だとちぢみならしのぎやすいかもしれません。


新しくできた地下鉄副都心線も乗ってみました。
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渡吉織物さんの事

2008年06月24日 | 店主の一日
渡吉織物さんの会長、渡辺善平翁が今年の春の叙勲で勲章をいただきました。
織物つくり一筋での受賞です。
善平翁のご子息の現社長は、僕より丁度一回り年上で、僕が十日町に戻って以来、何かに付けお世話になっています。
善平翁は御年は80歳を越えていますが、もちろん現役で奥様、現社長と共に一家総出で十日町絣を作り続けています。まさに、「Mr.十日町絣」です。
渡吉織物さんで作る絣は、絣足が程よく、柔らかな印象を与えます。この工房ならではの味わいのある秀作です。
きはだやが催事に出るときも時々持って行きます。

土曜日に記念祝賀会があるのでお祝いのお酒お届けしてきました。
僕がお酒を届けに上がった時、翁は丁度、買い物から戻ったところでした。
夏なのでTシャツを買いにいかれたのだそうで、肌着売場の事を話してくださいました。

「私は昔、朝鮮動乱の頃に包帯工場に勤めていましてね。包帯や脱脂綿を作っていました。インドの綿は繊維が短く糸にならないから脱脂綿にしたのです。一方、米綿は質がよくてね、こっちは包帯を作りました。でも中途から印綿でも糸が作る様になりました。今迄、脱脂綿にしていた綿で手ぬぐいを作るのです。すると、脱脂綿の綿なので糸は太いのですが、真っ白い生地でね、これが「白い」だけの理由でよく売れたのだそうです。云々。
今、売場に行ったところ、二種類のシャツがあって安い方に「印綿」と書いてあったのです。買ってきたのは米綿のものでね、なるほど印綿と書いてあるものよりも170円程高いのです。袋に入っているとわからないのですが、原綿の質によってできは全然違うでしょうね。」

「外国製」「大量生産」で価格の中身判断しがちですが、長い間物づくりに携わってきた渡辺翁らしい話です。

綿糸であっても品質の安定などの目的で、僅かにですが合繊を混ぜて紡績するものもあるようです。きはだやでは綿唐桟を織る時に、「混じり物のない完全な綿100%の糸を使って織りたい」と思い、繊維の長いエジプト綿「ギザ45」を選びました。つるりとした質感や、やわらかな風合いの生地が自慢です。この生地は原綿の質にこだわらずには作る事ができません。

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できがいい。

2008年06月23日 | 店主の一日
先日、新聞を読んでいたら建築学者の上田篤氏が書いていました。
氏は生物学者の故今西錦司氏の娘婿で、普段は岳父と「ばか話」ばかりしていて、本当に今西氏は頭がよいのかと疑っていたと言います。
ある日、今西氏と懇意な仏文学者の故桑原武夫氏に聞いたと言う、「今西は本当に頭がいいのか?」と。桑原氏は「今西か。あいつはできがいい」と答えたそうです。
「頭がいいのか?」と問われて「できがいい」と答える、岩波新書がまだ緑色だった頃の知の巨人たちの即妙さは実に心地がいいですね。
そもそも大学者の「ばか話」ってなんだろう?
あはは。
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きはだや移動中

2008年06月22日 | 店主の一日
先週からきはだやの中をいろいろと移動中です。
きはだやで作ったきものやら糸やらその他いろいろのものはきはだやの社屋と工場に分かれておいてありますが、催事に持って行くために工場から社屋に移動させてそのままとか、使わなくなったのに社屋に置きっぱとか、やぐされな試作品などいろいろです。(わかりにくい文章ですね)
と~~よ~くんやひさえもんくんはこれほどの大規模な移動は初めてなので、見た事もないような試作品とか昔作った物とかを不思議そうに眺めます。
「なんですか?これ?」みたいな感じです。
過去の汚点みたいなものが次々と出て来て情けなくなります。
神棚の部屋のすべりも替えたし、参考書籍も移動しました。表向きはなんかすっきりした感じです。
明日からは表をすっきりさせた代わりにぐちゃぐちゃになっている「裏の二階」を中心に片付けます。
そんな訳で、今月末迄機織りの体験をお休みさせていただきます。
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夏至

2008年06月21日 | 店主の一日
今日は夏至です。
毎年の事ですが、どうも夏至が苦手です。
晴れて心地よい風が吹きます。
諏訪さまからは十日町の市街地が一望です。
ここから見るときはだやの屋根が随分広い事に気付きます。
雪掘りが大変なわけです。
(笑)
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