画伯とか言っている自分もどうかと思いますが、まあ、つまるところ、父親の絵を見てきたのです。
今年も春に東京の国立新美術館で展示されたのですが、都内に出ることがなかったので、義理堅く新潟展に。
いずれも100号の力作60点あまりが並びます。
〜100号って大きいですよね。うちには画伯の絵が何枚もあるのですが、いずれどうしてよいやら。
一昨年だかに光風会会友となり、よく毎年あれだけ大きな絵を描くと感心します。
僕は全くの素人ですが、見ていて今年の出来は過去何年かで一番いい感じです。
なんというか、奥行きが。
あはは。
でも、毎回モチーフが地味なのですよね。
画伯のモチーフはここ数年、この緑の小道と決まっています。
10数年前に十日町市展賞を戴いた時は「棚田」でしたが、それ以降はずっと、十日町のどこにでもあるような道です。
雪が解けた春の山道は実にいいものです。画伯はなんでもないそんな雪解けの道が好きなのかもしれません。
あるいは競合者のない「なんでもない山道の大家」になることを狙っているのかもしれません。
光風会新潟展は今週末6月19日まで新潟県民会館で行われています。
入場も無料です。お近くの方、皆様の力作をぜひ、ご覧ください。
会場の新潟県民会館は佐藤武夫の設計。
前川國男の新潟市美術館、この新潟県民会館とひと昔前ではあるけれど、堂々たる魅力的な建築が残ります。