染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

こぎん刺し

2013年06月28日 | 店主の一日
きはだやがお世話になっている「こぎん刺」の先生がいます。
いろいろお仕事をいただいたり、教えていただいたり。

こぎんは青森を中心にして東北地方の伝統工芸で麻の生地の目を綿の糸で奇数目に拾っていきます。
貴重だった糸や生地を補強して保温性を高めるためのものですが、そこにはものを大切にする温かさがあります。

もちろん、現在ではその必要性を飛び出して芸術の域になっています。

有楽町交通会館二階でこぎんの図案集の出版記念の個展が開かれているので行きました。
高木先生は私の父親と同じ年ですが、今でも精力的に作品作りをなさっています。
先生が持っている教室の方の作品が並びます。その細やかさに驚きます。


最近は「刺し子」「こぎん」と銘打ちながらもドビー織機で刺し子、もしくはこぎん風に織った生地も見かけますが、
展示されている手刺しのものはその美しさが全く違います。
さや型や菱型など、普段、僕たちが織ったり染めたりしてよく目にする柄もありますが、こぎんで刺してあるものはその凹凸感と云うか手縫い感というか、大きな魅力があります。~う~ん、変な文章だ。
とてもいい展示です。
どうぞ、お出かけください。

6/29 まで有楽町交通会館 (確か)二階三省堂さんの隣のギャラリーです。
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伊東屋の一時移転。

2013年06月26日 | 店主の一日
今日は日帰りの東京です。
雨が降っているとなんとなくテンションが下がっていけません。
万年筆のインクが無くて、近くまで来たので伊東屋さんに寄りました。
いつからだったのかわかりませんが、建て替えだかリニューアルで松屋さんの裏に一時移転していました。

元々はレストランか何かがあった場所だったと思います。
プレハブを建てて取り敢えずと云うよりは、すっかり形が変わっていました。
「これからここで営業します」と、いわれても信じてしまうかもしれません。東京の移転って大変ですねぇ。
店に入ったらなんだか、なんだかLOFTか東急ハンズみたいな感じで、伊東屋独特の堅さみたいのものが感じられなくて、少し拍子抜けしました。


肝心の万年筆は元々の伊東屋さんの裏の別館で扱っていました。
こちらはいつもの伊東屋でちょっとホッとしました。
都内でお仕事の方から「ただの大型文房具店」と教えられましたが、田舎モノにはあのロゴがなかなかステキに見えるのです。
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ほたる

2013年06月25日 | 店主の一日
さて、今年もほたるの季節です。
まだほたるスポットへのロケハンをしておりませんが、なにかの折に出かけたいと思っています。
ほたる自体は多分、そこそこいるのだと思うのですが、それなりに人もいたりします。
「ほたるはいるのに人はいない」そんなところを捜すのがこの季節の楽しみです。

そういえば、ここのところ「ほたるツアー」もしておりません。
何かの折に、突然「店主・ほたるツアー」も開催か。。
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非売品「文化財の越後上布」

2013年06月24日 | 店主の一日
こうして仕事をしていると時には「もう作れない」様なものに遭う事があります。
今日見たのは非売品「文化財の越後上布」

暫く前に作られたもので、幅も9寸5分くらいです。制作者からお借りしたもの。
柄は少し昔めですが、この細かな縦緯の絣はもう制作不能と思われます。



縦に手績みでない糸を使ったものは緯絣がありますが、縦緯共が手績みの縦緯絣です。
糸の細さも最近のモノ以上にしなやかで細い糸です。
糸を績む事が技術的に低下するものであるかどうかわかりませんが、現在でここまでの糸を作る事は難しいと思われます。




糸を績むのは継続した技術ではなく、「糸績み」が天才的に上手な人がいたということなのでしょうか?
柄には多少の古さは感じますが、美しい絣です。
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いつものネタ。今日は夏至。

2013年06月21日 | 店主の一日
まあ、

なんだか、

いつものネタで恐縮ですが、

今日は夏至です。

ここのところ、毎日、19時頃まで、なんだか明るくて、夕方の風に吹かれながらビールを飲んだりして、
「こんなに明るいうちからビール飲んでいいのかなあ」と思いながらなんだかご機な感じなのです。

でも明日から少しづつ日が短くなっていきますね。
急に暗くなるわけではないのですが、少し寂しい感じです。

「日本経済は今日、ピークを迎えてこれからは少しづつ、その勢いを失って行きます」みたいな予言に聞こえたりします。
あはは。

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恵みの雨

2013年06月19日 | 店主の一日
今日は雨でした。
しっかり降ったのは随分と久しぶりな気がします。
関東が梅雨入りして後、新潟県が梅雨入りするまでの間は毎年、雨が少なく、火事を心配するほどです。
1900年の十日町大家があったのもこの季節です。

今年は特に雨が少なく、畑もからからに乾いていました。
毎朝、水やりも面倒になる頃でしたので、今日の雨はありがたいことです。
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熊本県民百貨店&長崎浜屋

2013年06月08日 | 店主の一日
店主は蒲郡でガラ紡の工場を見てますが、中澤君は熊本へ、岩田君は長崎へおります。
熊本は県民百貨店で、岩田君は浜屋さんです。
お近くにお出かけの際は是非、お立ち寄りください。
夏に向けての小千谷ちぢみも揃います。

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手製ガラ紡機。

2013年06月08日 | 店主の一日
手製のガラ紡機はなかなか魅力的。
ある意味、全く現代と合わないのが面白いのかも。
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豊橋 ガラ紡へ

2013年06月07日 | 店主の一日
今日は植物染織研究会の産地見学で名古屋へ。
メインは豊橋のガラ紡になります。
ガラ紡は綿紡績の一種で、臥雲辰致によって考案されたとあります。
手紡糸に似た風合いを出せる独特な手法です。それは手紡糸に似たものを作るために考案さたものではなく、当時は先端の機械であったようです。
国内産地の木綿を使う事を想定したからでしょうか、繊維の短い綿を糸にする事が可能で、一時は絹屑を紡績したようにも聞きます。
実際の正誤は明日、実際に機械を見学してか詳細したいとおもいます。
きはだやでも創業時にその柔らかな風合いに惚れて使った事がありますし、酔狂な事にその機械を買いました。
今もそれは工場にあります。

NHKに臥雲何某という解説者が出ているのを見た事がありますが、臥雲辰致の血筋の方だそうです。
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六郎いん

2013年06月06日 | 店主の一日
今日は六郎いんです。
突然、「六郎いん」と云われても大概の人はわからないと思います。
機神様のお祭りの日で、今日は機を織ってはならない日とされています。
これから山の神社でお参りがあります。
単衣のきものを出して着ました。
東京では5月の連休頃には既に暑くて袷のきものなんて着ていられない感もありますが、
十日町辺りでは「衣替え」の習慣が程よく時節に合います。
いい季節です。
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