「目からウロコ」…来月もおけいこを!
先日、東京の芸者さんから、「裾引きの着付けをお勉強したい」とご連絡を頂いて、伺ってまいりました。
着付けをされる方はいらっしゃったのですが、ご自分たちも学びたいとのことで、「出の衣裳」の着付けをお稽古。
ベテランの芸者さんや、これから芸者修業をされる方までお集まりいただき、3時間にわたってご指導をさせて頂きました。
参加されたのは本当に素敵な芸者さんばかり。
とくに裾引きの「裾の入れ方」について、「なるほどね、目からウロコ…」などと言っていただけました。
一方、私たちも、芸者さんの腰紐の位置など、日本舞踊と異なる部分の確認が出来てお勉強になりました。
「これからも、東京にお出での時に、教えて頂きたい…」とのこと。
「お互いにお勉強していきましょう」と、来月のお約束をいたしました。
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今日は「舞妓の着付け」のおさらいでした。
11年前に衣裳方のお勉強をされて、「きつけ塾いちき・鹿児島」の第一号の衣裳方の認定をとられた遠山先生。(ご自宅では、和裁と着付け教室をされています。)
来年は傘寿を迎えられますが、和裁と着付けの伝承には熱意をもたれて、意気軒昂な先生です。
「きつけ塾いちき」で学ばれた、衣裳方の技術を忘れないためにも、一年を通じて熱心におさらいをされていらっしゃいます。
2016年の最後のおさらいは、「舞妓の着付け」でした。
6mの屋形紋のついた帯をダラリに結び完成です。
来年のおさらいの計画も担当者と話されていましたが、いつまでも学びの姿勢をもたれている遠山先生の生き方に感心しきりのスタッフでした。
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裾引きの着付けを真剣に!
「全日本きもの文化研究協会」は、毎年この時期に、「時代風俗衣裳」の着付け研修を行ないます。
昨年は宮廷衣裳の「十二単」、一昨年は歌舞伎の「春興鏡獅子」と、普段では経験できない衣裳の着付けを学んでいます。
今年度の「時代風俗衣裳」の研修は、日本舞踊で華やかで歴史のある、皆さんご存じの「藤娘」。
11月12日(土)と、11月14日(月)の二日間にわたって、宮崎で行なわれました。
黒地に金銀の縫い取りで藤の花を彩った裾引きの衣裳。帯は銀と朱の市松格子の振り下げ。舞台で使う藤の枝に、黒の塗笠。
大舞台の拵えそのままに、研修生どうしでモデルになって、裾引きの着付けをお稽古しました。
着付け指導は、市来学院長・木下室長・小浦課長と、舞台の衣裳方のベテランの先生方。
皆さんに、楽しく学んで頂いたようでした。
関東と関西の芸者の着付けを披露します。
来る11月14日から15日にかけて行なわれる、福岡市博多区の「はかた伝統工芸館秋まつり(博多商店)」の着付けショーにご協力させて頂くことになりました。
着付けショーの日程は、●14日の12時30分からと、13時30分からの2回公演です。
着付けの内容は、●関東の芸者と関西の芸者の着付けをご覧いただきます。
解説は、●時代風俗衣裳研究家で、「きつけ塾いちき」の市来康子学院長。
着付けは、●「きつけ塾いちき」の衣裳方三名が伺います。
興味のある方は、ぜひお越しくださいませ。
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時代風俗衣裳の八年間の着付けを振り返って…
全日本きもの文化研究協会(以下、協会)は、認定式の着付けショーの恒例の取り組みのひとつとして、「時代風俗衣裳の着付け紹介」を行なってきました。
下の写真は、平安から江戸時代のかけてのショーの写真を集めたものです。
毎年、時代風俗衣裳の着付けショーに取り組んできた訳は、きものにご縁をもって頂いた卒業生の皆さまに、もっときものに深い関心を持って頂きたいとの想いからです。
学院長の、時代考証にもとづく解説と着付けの内容は、これまで好評を得てまいりました。
下の写真がそれです。
①下町娘、②大店の娘、③大奥の衣裳、④腰元、⑤江戸の芸者、⑥元禄小袖、⑦京都の舞妓、⑧壺装束
予定としては、今年11月の認定式のきものショーで「歌舞伎の鏡獅子」の衣裳着付けをいたします。
それと、鬼が笑うかもしれませんが、来年の11月の認定式の時には、「十二単の着付けショー」をそれぞれ予定しています。
認定式が終わったら…「彩の会(OB会)」で着付けの研修。
認定式のきものショーでご紹介した時代風俗衣裳は、認定式終了後、「全日本きもの文化研究協会」の会員の技術研修で、毎年・実際に着付けを実技でお勉強することになっています。
昨年は「壺装束」をお勉強しましたが、今年は『歌舞伎の鏡獅子』の衣裳の着付けを学ぶことになります。
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