謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
いつもお読み頂いている皆さま、新年のご挨拶を申し上げます。
本年が皆さまにとりまして、幸多き一年でありますようにお祈り申し上げます。
私どもの活動が、どういう展開をされていくか、予測がつかない一年ではないかと思います。
今年も変わらず…日本のきもの文化と、それに連なる伝統文化の継承と発展のために、誠意を尽くしてまいりたいと思います。
新年早々の課題は、新成人の着付け。…宮崎・鹿児島・東京へ
「きつけ塾いちき」宮崎では、1月3日・1月5日と「成人式の着付け」を承り、新成人の着せ付けの始まりです。
1月13日(日)の鹿児島と宮崎の着付け…、翌日14日(祭日)は東京へ着付け部隊11名が派遣されます。
毎年のことですが、あわただしい一年の幕明け。
これからの一年どうなりますやら…
高鍋町の蚊口浜の日の出
卒業生の会(彩の会)も新年会から始動!
昭和55年(1980年)に創立されてから38年。
その間の生徒数は6500名を数えます。
卒業生(OB)の方が入会されている「彩の会」が、例年行なっている年始めの新年会が、今年も行なわれます。
1月15日の宮崎を皮切りに、都城、延岡などです。
勤務の都合もありますので、地域によっては、昼・夜に分けて行なわれます。
一年振りに会える会員もいらっしゃるので、近況報告など、とても楽しい新年会になります。
30年以上の会員の方も「復習会」に!
「彩の会」では、着付けを忘れないために、「復習会」を年間通して行なっています。
会員のなかには、30年以上のお付合いをして頂いている方もいらしてお世話になっています。
第1回認定式から始まり、昨年の認定式は、第37回を迎えました。
主催は「全日本きもの文化研究協会」、後援は「彩の会」です。
私どもは、これまでに支えてくださった「彩の会」の皆さまに感謝しています。
「彩の会」も新年会から新たなスタートです。
第1回認定式の記念写真
●霧島山脈近郊の画像一覧
●霧島火山ライブ情報マップ
●新燃岳の火口ライブ映像へリンク
きものの宝石、大島紬を織って60年。
大島紬は「きものの宝石」といわれ、絣模様の精緻さでは世界一。
奄美大島の笠利町でお住まいの柊田(ふきた)さんは、小さい頃から「本場大島紬」を織り続けて60年になります。
奄美の笠利地区で、もっとも細かい絣模様である9マルキ(コンマルキ)を織れる唯一の織手さん。
柊田さんと「きもの学院」のおつき合いは20年近くになりますが、今年も宮崎の事務所にお越しいただきました。
彼女は15歳から織機に手をかけ、60年間織り続けてこられました。
当時、若い女性の、大切な花嫁の条件が、「大島紬を織れること」だったとか。
朝の6時から夜中の12時まで、休みなしで織り続けたといいます。
結婚してからは、織り元として家計を支え、肝っ玉母さんとして子供を育ててきました。
その子供たちは奄美や福岡で独立し、それぞれのお孫さんたちにも囲まれて、結構幸せな「おばあちゃん」です。
柊田さんが築いてきた人生は、まさに「大島紬の歴史」そのものです。
着れるようになったら着付けの本番…きものは日常着です
基本をみっちりお勉強したら、当然のことですが「きものが着れる」ようになります。
着付けを上達させる近道は、出来るだけ多く「きものを着てお出掛けする」ことです。
よく皆さんから、「着る機会がない」と言われます。
そんな時に私はよく言うのです。
「買い物をするときにきものを着ていけば…」。「お友達と食事に行く時に、きもので出かけたら…」。「映画鑑賞もきもので出かけましょう」。
つまり、きものは日常着なのです。決して非日常的なものではありません。
周りの視線を感じることこそ上達の秘訣
日常にきものを着て出かける…貴女の「きもの人生」のはじまりです。
一人できものを着ると周りからの視線を浴びます。最初は気恥ずかしいのですが、慣れてきますと、やがて心地よくなってきます。
着付けを上達させようと思うなら、周りの視線を感じることです。
それは、教室では得られない緊張感です。そうすると、「着付けはこれでよかったか」と、気になりはじめます。
当然のことですが、着付けを改善しようとする意識が生まれてきます。
衣紋は?、衿合わせは?、帯の高さは?、おはしょりは?、裾は?、帯揚げは?、帯締めの位置は?、等々…
冠婚葬祭の時にだけ着ても、上達をするどころか、着付けさえ忘れてしまうばかりです。
きものを日常着として着て行くことが上達の秘訣なのです。(つづく)
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