黄金色の花びらも鮮やかに…山吹の実のひとつだに…
学院の新事務所のブロック塀から、山吹の花が咲き誇っていました。
「七重八重、花は咲けども山吹の、実のひとつだになきぞ悲しき」
落語「道灌(どうかん)」の中で知った歌です。
太田道灌が雨に降られて困り、ある民家に立ち寄って、「蓑(みの)を貸してくれないか…」と頼むと、その家の娘は、山吹の枝を一輪差し出します。
失礼な娘だ…と道灌は思ったに違いありません。
道灌は城に帰って、さっそくその話をします。
するとある部下が、「それは後拾遺和歌集の兼明親王の歌で、『七重八重、花は咲けども山吹の、実のひとつだになきぞ悲しき』と言うのです。
「実のひとつ と 蓑ひとつを掛け、蓑の一枚もないのだと言いたかったのでございましょう」と述べた。
だいたいこんな内容だったと思います。
写真は「一重の山吹」で実がなります。ですから道灌に出てくる山吹とは違います。
実のならないのは「八重の山吹」で、お話に出てくる山吹はこちらのようです。
春を待ちかねて弾ける花々
花びらの色は、黄色とオレンジの中間色。…黄金色とでも言いましょうか。
時代劇などで、小判の事を、「山吹色の…」と表現するのがわかるような気がします。
春を待ちかねた花々が一斉に弾けていくこの頃です。
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花嫁、男袴、帯結びなどの専門分野をおけいこ。
新しい学院事務所で本格的なお稽古が始まりました。
先日(3月16日)は、美容室の経営者と美容師三名の方がお稽古に来られました。
花嫁の着付けを学んでいた先生の所に、「花嫁の着付け」のご依頼が増えて、スタッフを連れてもう一度復習にお見えになっています。
「お稽古が本当に楽しかった!」…(男性の美容師さんの感想)
一緒にお見えになった男性美容師も、「男の羽織袴」のお稽古を始められました。
男の着付けは女性とちがって、ポイントが違います。
しかし、なかなかセンスのある方で、最も大切な腰紐の締め方も難なくクリア。
お稽古が終わって、「楽しかったです。本当に楽しかった…」と感想を言われていました。
腕のいい男性着付け師への道が開けそうです。
隣りの部屋では、小林市からお越しになった若い美容師さんが、半巾帯の復習と、喪服のお稽古をされていました。この方も美容室経営者です。
月曜日は美容室もお休みで、お稽古される美容師さんの多い日です。
この日は四名の美容師が熱心にお勉強されていました。
宮崎・福岡、こんどは福井へ
さる3月11日(水)、ももち文化センターの「舞踊と振袖の着付け特別講座」の教室に、 H さんがお越しになりました。
ご本人は、以前宮崎の学院で着付けをお勉強され、講師の仕事をされていました
その後、ご主人のお仕事で福岡に転勤されましたが、お付き合いが続き、私どもと福岡でお会いする機会もありました。
しかし、この3月いっぱいで、今度は福井県に転勤とのこと。
そこで、転勤のご挨拶にお見えになったわけです。
「さびしくなるね」、「遠くなりますね」、「雪が多いから大変だけどガンバッテ…」など、お話が尽きません。
H さん、ご主人と二人三脚で仲良くお幸せに…
私たちも、福井には必ず遊びに行きますから…
多くの講習生が真剣に…
3月11日(水)~13日(金)、早良区のももち文化センターと、小倉北区のKMMビルで「舞踊と振袖の専門講座」が行われました。
3月11日(水)~12日(木)のももち文化センター講座の現場では、4人の講師がお教えしていますが、講習生と着付け技術の多様さから、大忙しの2日間です。
舞踊着付け部門だけでも、「後見」あり「つの出し」あり、半巾の「片流し」や「一文字」などと、講習生ごとの課題は違います。
もちろん振袖着付け部門でも、着付けレベルの違いで、お教えする内容が細かく違ってきます。
ですから大忙しなのです。
小倉新幹線口のKMMビルでは、3月13日(金)の午前中に見学された方がご入学。
ご本人は、振袖の着付けをされている方で、舞踊着付けをお勉強されることになりました。
新たなステージで、舞踊着付けの技術を手に入れてお役立てくださいませ。
静かな中庭に…鳥たちのさえずり
今月の10日から本格的に始動する学院の事務所。
引っ越しに大わらわです。
これまで35年間は、ひっきりなしに通過する騒音の中の事務所でした。
しかし、新しい事務所は本当に静かで、とても気に入っています。
中庭には、「日向夏」と「梅」、それと「甘柿」の木が植えられて、趣きのあるところ。
今朝は、美味しくなった日向夏をヒヨドリがついばんでいました。
ヒヨドリが飛び立つと、その同じ日向夏をメジロのツガイがついばみます。
そのメジロを追い払うヒヨドリ…(下写真)
『着付けの玉手箱』を学ぶ館に…
このお稽古場は…
「十二単」・「歌舞伎と日本舞踊着付け」・「時代風俗衣裳」・「花嫁衣裳」・「振袖着付け」・「日常に着付け」など、あらゆる衣裳着付けを学ぶ場にしていきたいと思います。
平和台公園に上がる、道の一角を曲がると、全く静かな空間になります。
住所は、宮崎市下北方町横小路エリアです。
ここしばらくは、引っ越しで雑然としていますが、10日くらいからは大丈夫です。
きものに触ったことのない方から、プロでお仕事をされていらっしゃる方まで、ご一緒に着付けをお勉強なさいませんか。
いろんな着付け教室の先生方や美容師、着付け師で活躍中のみなさんも学んでいらっしゃいます。
今からきものを楽しんで着てみたいと思われる方は、ぜひお電話を下さいませ。楽しい教室がここにあります。
(お電話をされるまで2年くらいかかる方が多いのですが、。時間がもったいないので、勇気を出して今すぐお電話を…)
宮崎のほかにも、鹿児島市中央町、福岡市早良区、北九州市小倉北区でも教室開催中。
連絡先は、0985-29-8144 です。
十二単と直衣(のうし)の着付けも披露…南麓公民館で
宮崎県綾町の「雛山まつり」。
毎年大盛況ですが、今年はちょうど15回目。
そこで綾町商工会の婦人会では、「お稚児行列」を企画して、雅の世界を楽しんで頂くことになりました。
当日は、十二単と直衣の二人を先頭に、100名のお稚児さんが、「ひな山まつり」の街を練り歩くことになっています。
当日が雨の場合でも、綾町の南麓公民館で、平安時代の十二単と直衣の着付けをご覧頂けます。
下の写真は、左から「裳を付けた十二単」「直衣」「行列の場合の十二単」です。
興味のある方は、「綾の雛山」の商工会までお電話を。
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