澤瀉屋の復活した「伊達の十役」、高麗屋が…
江戸後期、四世鶴屋南北の作品で、市川團十郎が演じた、「慙紅葉汗顔見世(はじもみじあせのかおみせ)…伊達の十役(だてのじゅうやく)」という早変わりの演目が大評判をよびました。
その後途絶えて、現在では絵だけが残り、脚本も残っておりませんでした。
昭和50年代、三代目猿之助(現・二代目猿翁)が復活し、これも大変な人気を呼び、初演の一週間後に次の興業が決まるという大評判を呼びました。
以前、三代目さんの楽屋に伺ったおり、「もう一度、伊達の十役をやってください。」と申しましたら、「この年齢になったら無理ですよ。若いうちにしか出来ません。」とお返事頂いたのを思い出します。
その後、お体を悪くされた澤瀉屋さんは、「伊達の十役」を、團十郎ゆかりの成田屋(海老蔵)さんに…、そして今回、市川染五郎(高麗屋)さんに脚本をお渡しになりました。
今回の染五郎丈の博多座公演は、連日大入り…おまけに千穐楽ですから舞台も大盛り上がり。
約五時間の公演時間内に、40数回の早変わりは観客の目をクギづけにせずにおきません。
「きつけ塾いちき」の9名は、見やすい席をいただいて堪能致しました。
笑三郎丈の楽屋見舞いに伺いました。
今回も、芝居の幕間に、「三浦屋の女将」を演じられた、澤瀉屋の市川笑三郎丈の楽屋に伺いました。
ちょうど化粧を落とされた姿で迎えて頂けました。
名脇を演じられる女形の笑三郎さん。いつも礼儀正しくて、私たちのお手本です。
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延岡で、「ライオンズクラブ」主催の文化行事
先日(2月15日〈日〉)、延岡総合文化ホールで、延岡市ライオンズクラブ主催の、「第23回舞踊と歌謡とハワイアンの集い」が行なわれました。
この中で「花柳澄千瑠社中」は六演目を披露。会場の観客のみなさんから大きな拍手を頂いていました。
披露したのは、「あの娘と野菊と渡し舟」、「すみだ川」、「俵星玄番」、「辰巳の左褄」、「お軽勘平」、「木遣り手古舞」の六演目です。
下の写真は左から、「木遣り手古舞」・「俵星玄番」・「辰巳の左褄」と、出演者のみなさん。
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母子共演に…「ヨッ、ご両人、待ってました」と大向う。
舞踊の部の最後に踊られた「木遣り手古舞」では、花柳澄千瑠先生と、絡みの花柳吉千鳳さんとの素敵な親子共演。
板付きで幕が開き、ドンパッと明かりがつくと、「ヨッご両人、待ってました」の大向う。
江戸の粋と、おかめひょっとこの面踊りの可笑みは、観客の皆さんを楽しい雰囲気に誘います。
親子の温もりも伝わるすばらしい踊りでした。
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緋寒桜が満開になりました。
毎年この時期になると、春の訪れを知らせてくれる「お隣りの緋寒桜」…。
いつもツボミから眺めては、花がふくらむのを楽しんでいたのですが、今年は何かと忙しく、気がつくと満開になっていたのです。
自然の花々は、人間どもが忘れていても、季節になると目の覚めるような色目の花を咲かせます。
隣人によっては、「枝が境界線を出ている…」などのクレームで、もめ事も絶えないとか聞きます。
お花を眺めて、自然の見事さを愛でる気持ちがあれば、なんとかなるかも…
来月末に、学院の事務所が移転致しますから、毎年ブログで紹介してきた「お隣りの緋寒桜」もお知らせできなくなります。
新しい事務所には、「かわいい梅と日向夏」があります。
またこのブログでもお知らせ致します。お楽しみに…
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舞踊と振袖の帯結びを中心に学びました。
福岡県早良区の「ももち文化センター」で行われている、「舞踊と振袖の着付け特別講座」も、今日(2月5日)で二日目です。
当日は、午前・午後・夜と、3講座が行なわれました。
舞踊の着付け講座では、はしょり着付けをモデルさんに着せたあと…
半巾の帯結び各種。全通の袋帯の帯結び各種。男袴の正しい着付け。
振袖の着付け講座では、着付けの基本を学びながら…
帯専科の変わり帯結びを真剣に結んでいらっしゃいました。
その他、自装の着付けを身に付けるためにお越しになった受講生も…。
2月6日(金)は、北九州市の小倉新幹線口「KMMビル」で行なわれます。(午前10時~、午後1時半~)
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一日目の「舞踊着付け」は、「はしょり着付け」 に 「つの出し結び」
福岡県のももちと小倉で行われている、「舞踊と振袖の着付け特別講座」が今日(1月4日)から始まっています。
博多市早良区…「ももち文化センター」夜の部では、美容師の S さんと、日本舞踊の名取でもある K さんがお稽古されました。
講座では最初に、日本舞踊の基本的なはしょり着付けを学び…
そのあと、全通の帯で結ぶ正式な「つのだし」と、六通の袋帯で結ぶ「つの出し三種」の実技でした。
「きつけの玉手箱」を開いてお見せします。
担当講師が 「つの出し結びのお手本」 をお見せすると、「見ていると簡単なんだけどなぁ…実際にやってみると思ったようにいかない…」と言いながら楽しいお稽古が始まります。
力の入れるべきところ…入れてはいけないところ…表からは見えないところのチョットした手法など、帯結びの裏技の一部まで、その方の水準に合わせて教えていきます。
帯結びを身に付ける究極は、先輩の帯結びを盗むことと、あとは「勘と経験とセンス」だとは思います。
しかし、「特別講座」のカリキュラムでは、日本舞踊や振袖着付けの現場に役立つように、「きつけの玉手箱」を開いて指導させて頂いています。
明日(1月5日)も「ももち文化センター」で、朝(10時~)、昼(1時半~)、夜(7時~)の三講座が予定されています。
明後日は、小倉でも行われます。
見学はどなたでも自由ですので、お電話をしてお越し下さいませ。(090-4489-9745 いちき まで)
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3月1日(日)、十二単と直衣の着付けショー
宮崎県綾町の「綾町商工会女性部」は、15回目を迎えた「綾雛山まつり」に、「十二単(じゅうにひとえ)と直衣(のうし)の着付けショー」を披露します。
これは、3月1日(日)に予定されている「稚児行列」の前に行なわれるものです。
会場である南麓公民館では、宮崎きもの学院の衣紋方が、「十二単と直衣」を着付けることになっています。
着付けショーのあとは「稚児行列」。
着付けショーのあとは、目抜き通りの行列。
十二単と直衣のお二人を先頭に、たくさんのお稚児さんが歩いて観光客の皆さんに楽しんでいただく予定です。
詳しくは、綾町商工会女性部の「綾雛山まつり」のお知らせをごらんください。
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