内容に工夫を重ねて25年間…市来学院長が300回の講義
私どもの学院は30年の歴史の中で、大島紬・本塩沢・絞り(有松)・伊勢型小紋を日本のきものの特に大切にしたいものとして、勉強会を開催し続けてきました。
特に大島紬の勉強会では、奄美大島と南九州の地元で織られていることもあり、大切にしたいと、市来学院長の講義を続けてまいりました。
学院長講義も、始めてから25年以上が経過し、これまでに重ねた講義回数は300回近くになります。
講義時間は約一時間…専門的な内容をわかりやすく話すのに工夫を重ねて、進化し続けて来られたようです。
現在の大島紬のお勉強会には、本場奄美大島の織り元、柊田(ふきた)さんにお越し頂いて、機織りのお話や大島紬の職人さんの苦労話もして頂いています。
今年は、宮崎と鹿児島の生徒さんや卒業生の皆さまにお聞き頂くことになっています。
便利で使いやすい裁縫セット
写真の左側二枚は「裁縫セット」です。
いちばん左の写真の黄色いふたを開けると、箱の中には針山、糸通し器、ハサミなどが入っています。
取っ手の付いた、いちばん上のふたをスライドさせて裏返すと、針山や糸通し器などの取付口となっています。
箱の後ろ上の黄色い所からは、赤、白、黒の糸が出ていて、いつでも好きなだけ引き出せるようになっています。
日本舞踊着付けの現場では、大変重宝しています。
箱の寸法は、幅23㎝、高さ22㎝、奥行き18㎝ほどです。
裁縫セットに欠かせない糸巻き器
裁縫セットのボビンの糸がなくなると、活躍するのが糸巻き器です。
この糸巻き器は二代目で、最初は手動でした。
現場に出る前にボビンを点検して少なくなった糸を補充するわけです。
箱の中には、4.5ボルトのモーターと補助機器が入っています。
箱の寸法は、幅14㎝、高さ15㎝、奥行き8㎝ほどです。
この裁縫セットはあくまでも個人用。大きな舞踊の会には、高さ120㎝くらいのものがあります。
いずれも手づくりです。
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「縫い締め絞り」の指貫です。
この指抜きは、有松絞りの「縫い締め絞り」の職人さんが、宮崎の「きつけ塾いちき」にお越しになった時にプレゼントされたものです。
それ以来、この指貫を使うようになりました。
日本舞踊の着付けでは、衣裳を糸で留める作業があります。そうしないと踊っているうちに着崩れるからです。
もちろん着崩れてもいい演目もあるわけですが…
衿を縫う時など、生地は厚いし衿芯も入っているとなると、カヨワイ女の指先では針が通っていかないのです。
そんな時の強い味方が「有松の指抜き」。
簡単ですので、ご自分でお作りになっては如何でしょうか。
ご自分の持っていらっしゃる生地(あまり薄いものはさけて…)で、十円玉をくるんでお造りになってはいかがでしょうか。
ご希望の方にはお作り致しますが、ご自分でお作りになった方が愛着も湧くと思います。
帯結びの時、指にかけていても、この指抜きは邪魔になりません。
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使い方がわかれば…とても便利ですよ
この小道具は、製作者の衣裳方が20年前から使っているものです。
着付けの現場で使っている例は少ないのですが、慣れてくるととっても便利。
福岡の特別講座で、浪人結び(片ばさみ)を結んでいる時に、輪になったタレ先を、この道具を使って帯の間に差し込むと、「すごい!」、「便利…」と、声があがりました。
しっかり締めた帯の間に手先やタレ先を入れ込むのは大変な仕事。
そんな時、力のない女性の着付け師には最高の味方になります。
引き出しブーメランは20枚限定の販売です。
ご注文頂いてから手作り致しますので、少々時間を頂きます。使い方の説明書も添付いたします。
ただし、メールだけのご注文…(20枚限定)…になります。プロの小道具をお試しください。
価格は、一本1,620円(税込)。入金先は返信メールで、ご入金確認後の発送となります。
ご注文は ホームページのお問合せ画面 から