今日は二人で、「帯結びの技術交流」/鹿児島
下の写真は、鹿児島で有名な「遠山和裁着付け教室」の遠山学院長と市来学院長が、「帯結びの研究」をされているところです。今日は「振袖の帯結び」。
遠山先生の教室は「和裁と着付け」が専門。
お二人のお付き合いは、「きつけ塾いちき」の舞踊の着付けがきっかけで、まる10年になります。
これまで私どもの「認定式」にもご列席頂だき、お世話になっています。
学院の垣根を越えて、技術交流を続けさせて頂いていますが、とくに遠山学院長からは、和裁の秘術のあれこれをお教え頂いている、学院にとっても大切な方です。
日本の和文化をともに伝える仲間として、今後も交流頂けるのは心強い限りです。
右手前は遠山学院長。奥の帯結びをしているのは市来学院長。画面左はサポート役の木下室長。
日本舞踊には欠かせない、帯結び
舞踊のあらゆる演目で結ばれる「つの出し」は、ポピュラーであるのになぜか結べない方が多いのです。
その原因は幾つかあると思うのですが、正式に学ぼうとする方がいないのと、着付け教室でお勉強する「銀座結び」を代用して事足れるとする風潮があるからかもしれません。
本来「つの出し」は、帯締めを使わないという特徴があります。
しかし、「銀座結び」は帯締めを使わないと出来ませんので、出来上がりがかなり違ってくるわけです。
もう一つ正式な「つの出し」の普及に障害になっているものがあります。
江戸時代の帯は「全通」であったために、近年になってから世に出てきた「六通」で結ぶときれいな「つの出し」が完成しない、という問題があります。
つまり、豪華な100万円の六通の帯より、2万円の全通の帯の方が、粋で素敵な「つの出し」が完成するというわけです。
この事をご存じない方が非常に多いので、事あるごとに申し上げています。
江戸時代の帯結びは、その時代の帯でないときれいなものにならないのは事の道理だと思うのですがいかがでしょうか。
今日は四種類の着付けと各種帯結びを
福岡講座の二日目。
午前中は、着流しに角帯四種(貝ノ口・浪人結び・与一結び・神田結び)。
裾引きのポイント。
午後は、裾引きに柳結び。はしょり着付けに片流しと一文字。
舞踊の男袴の着付け。
夜の講座は、習い始めの方で、はしょり着付けに片流しと一文字を学びました。
当日は、日本舞踊を習っている皆さんや、舞踊の着付けを日常に承っている方皆さん、博多の人形師の方などが受講されていました。
明日は、小倉新幹線口の「KMMビル地階、第五会議室」で、午前10時と午後1時からの二講座開催するようになっています。
「着付け専門の一座」四名は、小倉市内のホテルに今日中に入り、明日の講座に備えます。
人気の美容室も移転拡張
今日は宮崎の第三教室に、花嫁着付けの資格を持たれている I さんが、着付けの復習に来られました。
彼女は東京で、ある有名な歌舞伎役者さんの髪を担当していた美容師さん。
故郷の宮崎に帰って、自分のお店を開店。
お客さまも多く、人気のお店も移転拡張。順調な経営をされています。
資格を取ったら、花嫁着付けのご依頼が…
でも、かねてから考えていた「花嫁の着付け」でお店のグレードアップをしたくて、着せ付け専門校の「きつけ塾いちき」へ入学。
そして、昨年「着付け資格」も取られました。
タイミングと言うのは不思議なものです。
お客さまから「花嫁の着付けをしてほしい」とのお仕事のご依頼が出始めたのです。
依頼を受けた花嫁さんのために、おさらいのお勉強をかさねていらっしゃいます。
現場であわてないように、最高の技術を提供できるように…
「振袖のお引き」を復習する美容師の I さん
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