お母さん…がんばって、お嬢さんの着付けを完成。
鹿児島の有村さんは「プロの美容師」。
三人のお嬢さんがいらして、今年は、末娘の奈花(なな)ちゃんが七五三です。
願っていた「振袖専科」も卒業されて、これから技術を磨く段階です。
そんな中でやってきた、お嬢さんの七五三。
美容師なので七五三の着付けは出来るのですが、「作り帯が締まらず、身体にしっくり来ない。アイデアはないものか?」と相談がありました。
日本舞踊の着付けの技術を提案したら、きれいに決まりました。
お母さんが着付けるてくれる間、じっとしてがんばっていましたよ。
着付けを済ませて、記念写真を撮るために、可愛い七五三のお通りですよ。
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子供たちの成長を願って!
11月が近づくと、全国でかわいい子供さんたちの成長を願って、七五三の準備が始まります。
三歳の「髪置の儀」…男の子、女の子とも
五歳の「袴着の儀」…男の子
七歳の「帯解の儀」…女の子
医療が進歩していない昔は、未熟児はもちろん、健康な子供でさえ、流行り病や大きな怪我でその成長を待たずに亡くなりました。
統計が残っている明治時代でも、生後1年以上生存している赤ちゃんはなんと8割。
産後1ヶ月以内に1割が、1年以内にさらに1割の子供が亡くなっているのです。
しかし、医療の進歩や栄養の充足で、現代の赤ちゃんが一年以内に亡くなる割合は0.2%です。
つまり、1000人の赤ちゃんのうち200人が1年以内に亡くなっていた明治時代に比べても、格段の進歩です。
七五三の風習が生まれたのは平安時代の貴族の中からだと言われていますが、かわいい子供の成長を願う、当時の家族の願いは、今からすると想像も出来ないほど深刻なものだと思われます。
七五三の儀式は、そんな子供たちの成長を願う中から生まれたものです。
天下人でさえ…
幼い子供が亡くなる事柄は、天下人といえども同じこと。
徳川三代将軍・家光の子、徳松君(のちの五代将軍・綱吉)は病弱で、成人への成長が危ぶまれていましたが、成長祈願の儀式を執り行ったところ、その後の成長著しく、天下人としての道を歩くことになります。
その儀式の日が11月15日であったことから、七五三が行われる日になったといわれています。
七五三より…薩摩藩の地域に残る「ななとこさん(七草祝い)」
旧薩摩藩の子供のお祝い日は、1月7日に行われる「ななとこさん(七草祝い)」です。
私は、現代の地図の、熊本県・鹿児島県・宮崎県がぶつかる「えびの市の真幸地区」で生まれました。
旧薩摩藩でもあるこの地区で行われていたのは、「ななとこさん(七草祝い)」。
1月7日になると、7才になった子供たちは、重箱を持って、7軒のご近所から、「七草の雑煮…お餅も入っていた」をもらって廻るわけです。
ご近所からのお祝いになるわけですね。
この風習は、現在でも続いており、11月の七五三よりも大切にされて残っています。
7年間よく無事に生きてきたというお祝いと、これからの成長を願った先人たちの仕来りです。
全国でも、七五三にかわる地方独特の風習があるかもしれません。
いずれにしても、子供の成長を願う気持ちの変わりはありませんが…
技術を確認しながら復習…1月7日めざして、がんばっています。
「ななとこさん」の着付けを依頼されてから、ご自分の自装と並行して学んできた武田さん。
女の子の着付けは、かなり上手になられて、今日は男の子の着付けをお稽古されました。
男の着付けは羽織袴。
男独特の帯の位置、きものの裾の処理、ふかしの技術などを学んでいらっしゃいました。
「ななとこさん」も本番間近。
あわてずにしっかり着せましょう。
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自装の一級…「七五三の着せ付け」を猛勉強
鹿児島の坂元さんは、結婚前に入学されて、今では一児のお母さまになられました。
入学されてから、結婚・出産と続き、お休みの期間もありました。
でも、結婚前に始めた着付けをあきらめずに再開。
生まれたお子さんを抱きながら、コツコツと続けてこられました。
ハイハイも出来なかったお子さんが、今では走り回っています。
自装の教室も一級に進み、今日は七五三の着付け。
近い将来、この子に着せることになるのでしょうね。
たのしみですね。
坂元さんは今年の認定式で、認定者を代表して、「謝辞」を述べて頂きました。
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1月7日の「ななとこさん」には、お嬢さんの着付けを!
いつも、自装のおけいこをされている松井さん。
今日のおけいこは、お嬢さんの着せ付けです。
なぜかというと、…
松井さんのお嬢さんも、かぞえの7才。「ななとこさん」です。
旧薩摩藩の7才のお祝いの儀、「ななとこさん」。
今日はお嬢さんもお休みなので、モデルになってもらいました。
ご自分の着付けとは勝手の違う着せ付けを真剣になさっていました。
写真ではお顔を載せていませんが、、本当にかわいいお嬢さんでしたヨ。
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