おけいこを重ねたほどに…悩んで考えたほどに
鹿児島の「留袖・附下げコース」で学んでいるお二人は、今日も午後から相モデルでおけいこをされました。
楽しくおけいこを続けていらっしゃいます。
何処の世界でもそうですが、着付けの世界でも、その技術の深さは計り知れないほど…
ひとつの問題を解決すると、次の問題が目の前に現れます。
おけいこをすればするほど着付けの問題点が見えて、技術が下がってくるような錯覚さえ覚えるものです。
悩んでおけいこをくり返し、本人は気付かなくても技術は確実に進化していきます。
お一人は美容師さん、もうお一人は主婦の方ですが、これからは頭で覚えなくても、手が覚える段階です。
その為には、くり返しおけいこを重ねる事が大切です。くり返すことです。
そうすると、頭よりも手が先に動きます。
着付けを忘れる人は、身体が(手が)覚えていないからなのです。
つまり、お稽古や悩みが足りないのです。
ヒダのとり方や、着付けの基本を繰り返し真剣に!
4月7日(金)の午前中、二つの教室が開かれていました。
ひとつは「振袖の教室」。もうひとつは「訪問着の着付け」です。
「きつけ塾いちき」では、各種の着付け資格を取っても、卒業後お越しになってお勉強されている方が多いのが特徴です。
日南からお越しになった女性は、30年のお付き合い。
今日は、近々お祝い事があり、着せ付けをしてあげる方のために、復習においでになったのです。
もう一人の女性は、来年の成人式のために一年を通して、様々な着付けをお勉強されています。
着付けの技術におわりはありません。
身につくまで、繰り返し基本を学んでいる姿勢が大切なのかもしれませんね。
自装着付け一級コースを真剣に…
鹿児島の武田さんは、自装着付けコースのお稽古をされています。
ご自分できものを着る事はもちろんですが、着せる技術も学べるのがこのコースの特徴です。
今日は、自装一級の「附け下げの着せ付け」。帯結びは「のしめ太鼓」です。
着付け師の仲間がまた一人生まれました。
今日は W さんの「留袖コース」の認定試験です。
担当は鹿児島の福元先生。今回の試験官は市来学院長でした。
すでに「振袖着付け」の認定試験にも合格している彼女は、只今「着付けの世界」を拡大中。
一ヶ月後の成人式本番、着付け師のニューフェイスのお一人です。
ご自宅は美容室ですが、かなり着付けの腕も上がり、プロ着付け師へ向けて一直線です。
趣味ではなく、自分の人生を着付けにかけて、真剣勝負をしているのを見るのは気持ちのいいものですね。
きつけ塾のみんなが応援しています。がんばって下さいね。
着付師が学ばなければならない、「きものの常識」
今日から「附下げ・留袖コース」を学ぶ W さん。
過日「振袖専科」のお免状も取得された美容室のオーナーです。
今日は、「附下げ・留袖コース」1回目のお稽古で、TPOもお勉強されました。
ところで、着付師が着付けをする場合、帯の高さひとつとっても常識があります。
最近の着付けを見ると、常識を知らないで帯を締めているのには驚かされます。
振袖や留袖、男の袴などの帯の位置にも、長い時間の中で試され淘汰され、生き残ってきた歴史的な意味があるわけです。
着付けだけお稽古しても、帯の位置を知らないで結んだら大きな失敗をすることになるわけです。
しかも昨今、周りの方も「きものの常識」をご存じないために、失敗した着付けに、周りも・着付師自身も気付かないのです。悲しい現実ではあります。
●なぜ振袖の帯は高く締めなければならないのか。
●なぜ留袖の帯は振袖より低いのか。
●なぜ男の角帯は腰骨で決めなければならないのか。
帯結びひとつとっても、「きものの理論と常識」を知らないと結べません。
きものに関わる人(プロ)が学ばなければならないことは山ほどあるのです。
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プロコースは、順調に進んでいます。
以前にご紹介した、鹿児島県姶良氏で美容室を経営している竹下先生のプロコースは順調に進んでいます。
福元担当講師の指導を受けて、今日は附け下げに二重太鼓のおけいこです。
「帯結びは、お太鼓に始まってお太鼓におわる」といわれますが、基本の着付けをしっかり身につけるには、とても大切なところです。
竹下先生の美容室 「スロウヘア」
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