車作
車作りの仕事は、昭和の時代のなっても続いていました。
この北斎漫画は、車輪を作っているところです。
この絵を見た70才代の仲間が、「なつかしい絵ですね…昔を思い出します。」と言っていました。
昭和の時代になっても…重たい荷物を馬に引かせる「馬車」の車輪などを作るのには欠かせない職業だったのです。
釿(チョウナ)と鑿(ノミ)…
衣裳も、股引を着ている人もいればフンドシだけの人もいます。
車輪を足で押えて削っているのは、
釿(ちょうな)…日本独特の造作道具。
現在では宮大工さんだけが使っています。(これを使いこなせれば一人前の職人)
右上の職人さんは、カシの木槌を振り上げ、鑿(のみ)で穴を切りこんでいます。
版元の彫師 北斎漫画の彫師
江戸時代の「出版社」「印刷屋」「書籍販売店」を一手に引き受けていた業種のことを「版元」と言います。
「版元」も、現代の週刊誌にあたる「浮世絵」や「娯楽もの」を作っていたところと、専門書などの書物を専門に作っていたところに分かれます。
色の数だけ彫る版木
例えば、北斎が描いた原画をもとに、桜の版木に絵をさかさまに貼り付け、見当(目印)を彫り、貼り付けた下絵に沿って彫りこんでいきます。
江戸時代の後半になって「多色刷りの浮世絵」が出てきますが、彫師は色の数だけ版木を彫りあげていかなければなりません。
繊細な線を彫る神経を集中する時などには、ガラスの容器に水を入れ、それに光を当てて乱反射で手元の影をなくして彫っていきます。
素晴らしい知恵だと思いませんか。
摺師の仕事
彫り終えた版木に和紙を当てて刷りこんでいく職人さんを「摺師(すりし)」といいます。
細かい線や、ボカシの技法を駆使して素晴らしい版画(浮世絵)が出来上がっていきます。
一般的には、200枚くらいが摺りあげる枚数です。
しかし評判のいい版画になると、摺りの枚数が増え、線の細かい「摺り初めの浮世絵」も線がしだいに太くなり、もう一度版木を作りなおすことになります。
同じ北斎の浮世絵でも、少し色遣いや線が違うものがあるのはそのせいです。
●●●
●●●
●●
9月10日、体育祭の本番に向けて…
鹿児島県立甲南高校は、9月10日(土)の「体育祭」本番に向けて準備がすすんでいます。
そのなかでも、三年生による「浴衣でフォークダンス」は全国的にも稀なプログラムでしょう。
これは、甲南高校の先人たちが、戦後の長い歴史の中で引き継いできた伝統のひとつです。
これまで同校は、ノーベル賞受賞者や、日本の政界や経済界のトップリーダーを多数輩出してきました。
しかし一方で、きもの文化への配慮を忘れない体育祭などでの伝統の継承は、さすがだとおもいます。
今日(9月1日)は男子生徒の浴衣教室でした。(写真)
「浴衣でフォークダンス」の準備は万全です。
精一杯楽しみながら学生生活の思い出を…。
体育祭が終わると、多くの生徒は大学受験へ一本道です。
教室の様子は、同校OBの福元先生のブログ、「小粋におごじょ」でご覧ください。
甲南高校のブログでも浴衣教室を掲載
この教室の様子は、甲南高校のブログでも紹介されています。
クリック➠ 鹿児島県立甲南高校HP
●●●
●●●
●●