きつけ塾 いちき

「きもの」の袖に手を通す時に、「ときめき」を感じる日本の女性たち。
この「胸の高まり」は、いったい何なのでしょうか。

夏季セミナー開催

2011-07-08 18:56:38 | 七五三の着付け
北斎漫画と江戸文化
 例年の夏季セミナーが、7月6日(水)午前10時から、宮崎市民プラザで開催されました。
 まず最初に、市来理事長の『北斎漫画と江戸文化』の講義が行われ、二百年前に描かれた、葛飾北斎の漫画に出てくる民衆の姿を通して、当時のきもの文化を検証し、楽しく学びました。

浴衣の着付け三種について
 次に、市来学院長の技術研修が行われ、「浴衣の着付けと帯結び三種」と題して、夏のきものの定番『ゆかた』の着付けを学びました。



まず、行水をすませた「おせん」をイメージした浴衣姿…帯結びは「入り山」(別名・伊達挟み)
 江戸時代…水茶屋の「おせん」と当時の名女形「瀬川菊之丞」の恋物語が大変な話題になりました。
 これを題材にした、鈴木春信の浮世絵「お仙の茶屋」をもとに、常磐津「おせん菊之丞」の曲が生まれ、明治の風俗画家、小村雪岱の「おせん」の絵から、大和楽「おせん」が生まれました。現在では、日本舞踊の古典の姉妹編として有名です。当日は、薄めの舞台化粧で顔をこしらえ、髪を後ろで束ね、衿も大きめに抜いて作りました。肌襦袢の赤も効いているでしょう。

次に、浴衣にお太鼓の形
 浴衣で花火などに行く場合は、昔は白が基調でしたが、現在では関係がなくなりました。
 特に浴衣地の場合、白衿の襦袢に、濃い色の浴衣でお太鼓と言う形もあることを分かってもらうためにご紹介いたしました。

最後に、浴衣に貝の口姿
 普通の浴衣の着付けですが、年齢的に蝶々の帯結びでは…?という場合、貝の口でキリっと結ぶのも一つの表現の仕方です。
 往年の大女優さんなどが、浴衣の時によく締めておられたのを思いだして表現してみました。
 タレが身体に巻かれた帯と平行になるように、手先は45度上向きに上がっています。

セミナーのあとで食事会!
 セミナーが12時に終わって、皆さんでお食事会。
 素敵な料理に舌鼓で、今年のセミナーも幕となりました。

新燃岳の監視映像 辛抱強くトライして…
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