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ロシア漁業大手“ロシア漁業会社” 高次加工場“投資クオータ”閾値義務違反問題 勝訴  北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-10-01 09:48:46 | 日記

 

2024年10月01日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア漁業大手“ロシア漁業会社” 高次加工場“投資クオータ”閾値義務違反問題 勝訴]

スケトウダラ漁業最大手ルスカヤ・ルイボァプロムシェレンナヤ・カンパニヤ「ロシア漁業会社」(Русская рыбопромышленная компания)の陸上スケトウダラ高次加工場”ルスキー・ミンタイ”「ロシアのスケトウダラ」(Русский минтай)が、“投資”クオータ“に義務付けの2019年締結資源利用協定で定められた製品生産基準を2021年時点で満たしておらず、これに違反したとして、ロシア漁業庁は、同社に対し罰金10億ルーブルを求める訴訟を起こしたが、今般、モスクワ仲裁裁判所が、この主張を退ける判決を下し、漁業会社側が勝訴した。

”ルスキー・ミンタイ”は“投資クオータ”を利用して、税制上の優遇措置等がとられる先行発展特区に指定されている”ナデジンスカヤ”地区に建設され、2020年7月、稼働を開始した。

工場建設費は約15億ルーブルで、1日あたり155トンのフィレ・ミンス等のスケトウダラ高次加工製品、20トンのフィッシュミールとオイルの生産が可能となっている。

2021年の同社の投資クオータは計1万4,683トンで、利用義務閾値70%を達成するには1万278トンを使用した製品を製造しなければならなかった。

しかし、報告書によると、生産量は1万187トンで、69%にとどまっていた。

同仲裁裁判所は、被告が義務の性質と引き渡し条件から求められる注意と慎重さをもって行動し、義務を適切に履行するためにあらゆる手段を講じたと指摘、したがって、原告の要求は根拠に乏しく、法的規制の対象ではないと認めたと言及した。

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