ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシアFOC/IUU取締情報 19“Elka”

2010-03-30 10:16:28 | 日記
2010年03月30日 ウラヂオストク発
[沿海州国境警備局がパナマ籍商業船を拘束]
ロシアFSB沿海州国境警備局は、3月26日、違法な活動をしたパナマ籍商業船“Elka”を拘束した。
沿海州国境警備局は、15トンの活カニを違法に運搬していた“Elka”を拘束、必要な手続きの後、密漁された天然資源を生息地へ海中還元した。
当局が排他的経済水域で“Elka”を発見、検査したところ、乗組員11名はロシア人で、船内には海水で満たされた水槽施設があり、約13トンのズワイガニと2トン以上のアブラガニを所持していたが、これらの活動を満たす許可はなかった。
沿海州国境警備局の取締活動により、579万ルーブル相当の天然資源の損害が防がれた。
“Elka”は当局によりナホトカ港へ連行された。
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ロシアFOC/IUU取締情報 18“Jae Su”Mariner”

2010-03-29 17:15:02 | 日記
2010年03月25日
サハリン発
[サハリン国境警備局が2隻のカンボジア旗商業船を拘束]
ロシアFSBサハリン国境警備局は、3月25日、管轄する排他的経済水域をパトロール中、アニワ湾南東海域で2隻の外国商業船を拘束した。サハリン時間0053,国境警備艇
"Забайкалье"(ザバイカル)は、カンボジア旗“Jae Su”を発見した。“Jae Su”は当局の呼び出しに応じず、逃走を開始し、船長は他の乗組員の生命を危険にさらした。結局、
"Забайкалье"は“Jae Su”に対し警告射撃をしてようやくこれを停船させた。“Jae Su”を当局が検査したところ乗組員は16名で、ロシア人12名、インドネシア人4名で構成されていた。“Jae Su”からは、カニ製品1トン、冷凍スケトウダラ4トン、および冷凍ニシン1トンが発見されたが、この活動を許可する書類を所持していなかった。また、サハリン時間0336,"Забайкалье"は2隻目の外国漁船“Mariner”を発見した。“Mariner”も呼び出しに応じず、逃走を開始したため、同様に警告射撃の後、当局はこれを停船させた。カンボジア旗“Mariner”の乗組員14名はすべてロシア人だった。以上の違法活動により2隻はコルサコフ港へ連行された。           
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密漁密輸防止には韓国と締結したような価値ある協定が必要だ

2010-03-18 17:46:13 | 日記
2010年03月13日  モスクワ発

[密漁密輸防止には韓国と締結したような価値ある協定が必要だ]

モスクワで12日金曜日に行われた記者会見の席においてロシア連邦漁業庁長官クラ
イニーは「ロシア極東のロシア連邦排他的経済水域と日本における密漁との戦いのた
めに価値ある漁業協定が必要である」と語った。

彼の言葉を借りると、「我国と日本は漁業に関する新たな関係についての覚書に調印
した」とのことであるが、この覚書は提案的な性格のものであり、必要とされるの
は、例えば、ロシア連邦漁業庁が韓国と締結したような価値ある協定である。

クライニーは、「ロシア経済水域、日本経済水域における生物資源漁獲の分野におい
て実り多い協力関係を構築するため、ロシアと日本は多くの課題を抱えている」と強
調した。

かつて、日本側が若干の規定については話合いを持つことすら望まなかったのである
が、我々は、やっと覚書の締結に漕ぎ着けることができた。

然しながら、必要なのは、様々な種類のカニの日本への密漁密輸に係る数多くの問題
を排除することのできる、価値ある漁業協定なのである。

これらの問題の効率的な解決は、日本との協力関係を通してのみ可能となると長官ク
ライニーは確信している。

ロシア連邦漁業庁のトップは、締結されたこの覚書は、ロシア経済水域で違法に漁獲
されたカニ、特に、禁止となっている様々な種類の活ガニが日本に搬入されている状
況を若干なりとも変えていくことができるであろうと強調した。また、クライニーは
カニの密漁と日本への不法搬入の問題の解決について、日本側は、これまでは、ロシ
ア側だけ問題であるとの立場をとっていたと指摘した。

クライニーは、つぎの例も挙げている。

日本の公式情報源からの情報によれば、様々な種類のカニがロシアから日本へ搬入さ
れており、それは、許可数量の2~3倍に上っている。

クライニーは、東京において、違法漁獲と水産物密輸防止に係る二日間の定例会議が
終了したが、そこでは、二国間の関係を向上させるべく、密漁や水産物の流通の問題
に対する現実的かつ実践的な取り組みの必要性が確認されたとのことのことだ。
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