ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

実効のあがらないロ韓IUU漁業防止政府間協定をただす

2011-11-25 10:37:50 | 日記
2011年11月24日 モスクワ発
[実効のあがらないロ韓IUU漁業防止政府間協定をただす]
ロ韓漁業委員会に引き続いた会合が、2011年11月23日夜、激しいやりとりの後、ソウルで終わった。
この会合の代表になったのはロシア連邦漁業庁副長官ファミンで、ロシア産の密漁カニの韓国の港への搬入に関する取扱いが協議された。
2009年12月、双方がロ韓IUU漁業防止協定に合意したにもかかわらず、韓国はロシア産密漁密輸カニ船の入港を受け入れ続けている。
会議開催中にもカンボジア籍船が150トンの密漁密輸カニを韓国に搬入した。
専門家のデータによると、このようなかたちで、今年2011年、韓国市場へ1,600トン以上の活カニと、その5倍の数量の冷蔵、冷凍カニが搬入されている。
ロシア側代表団は、ロシア産密漁密輸カニの韓国の港への搬入を完全に排除するための厳しい条件を韓国側へ提示した。
双方は、韓国代表団が提案した、ロシア産タラバガニの確認証明発行に関するシステムを検討した。
双方が署名した議事録には、韓国側がロシア産カニの密漁密輸製品の利用を防ぐため、原産地確認証明を用意すること等が盛り込まれている。
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第21次韓露漁業委員会妥結 ほぼ前年並み

2011-11-24 14:13:49 | 日記

2011年11月24日 韓国発
[第21次韓露漁業委員会妥結 ほぼ前年並み]
韓国農林水産食品部は2011年11月15日から同22日まで6日間、ソウルで開催された第21次韓露漁業委員会において、韓国遠洋漁船が来年2012年ロシア排他的経済水域で操業できるクォータを、スケトウダラ40,001トンを含め、計61,966トンを確保したと発表した。
今次委員会は、韓国側農林水産食品部水産政策室長イム・グァンス、ロシア側連邦漁業庁副長官ファミンがそれぞれ代表を務めた。
韓国が確保したロシア水域の操業クォータは主に、一般大衆が好んで食べる魚種で、スケトウダラが40,001トン、マダラ4,450トン、サンマ7,500トン、イカ8,000トン、その他2,015トン(ニシン、カレイ、アカエイ、ふぐ)等となっている。
今回確保したクォータでイカが2011年の10,000トンより2,000トンが減少した理由は、今年のロシア水域で操業した漁船のクォーター消化率が54%にとどまったことを韓国業界が考慮したもので、一方でロシア水域で操業することを希望する漁業者の数を反映させ、操業隻数は今年の90隻から14隻を増やし104隻とした。
今年、ロシア水域で操業する韓国漁船は北洋トロール7隻、北洋はえ縄2隻、サンマ棒受け網15隻、イカ釣り90隻で計114隻だった。
入漁料も過去には毎年引き上げられたが、来年はすべての魚種の入漁料を今年度と同じ水準で凍結して業界の負担を減らすことになった。
今回の会議でロシア側はロシア産カニの違法貿易防止のため、韓国に積極的な協力を要請、これに対して韓国側はロシア産カニを搬入するため入港する船舶の情報をロシア側に提供することとし、原産地確認をして対応を強化することとした。
また、ロシア極東地域に韓国の投資家が冷凍倉庫および加工工場建設などに進出するなどの投資協力も強化していくことにした。
なお、ロシア産カニの違法貿易防止問題と操業クォータ配分を関連付けることで、交渉は複雑なものとなったが、両国がこれまで積み重ねた友好協力を土台に、韓露IUU漁業防止政府間協定の履行強化を前提としてクォータが配分されることとなった。
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ロシア連邦漁業庁長官クライニーが原田駐ロシア大使へIUU漁業防止の重要性を強調

2011-11-23 09:33:10 | 日記

2011年11月22日 モスクワ発
[ロシア連邦漁業庁長官クライニーが原田駐ロシア大使と会合 IUU漁業防止の重要性を強調]
ロシア連邦漁業庁は、長官クライニーが、モスクワで開催予定の第28回ロ日漁業委員会に先立ち、原田親仁駐ロシア大使と会合を行ったと発表した。
会合において双方は、政府間協定に基づく水産分野の協力強化の必要性、重要性を確認した。
また、クライニーは、ロシアと日本のIUU漁業防止政府間協定締結の重要性を強調した。
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ロ韓IUU漁業防止専門家会議が開催される

2011-11-16 08:26:15 | 日記

2011年11月15日 モスクワ発
[ロ韓IUU漁業防止専門家会議が開催される]
ロシア連邦漁業庁は、2011年11月15日から同17日までソウルにおいて、ロ韓IUU漁業防止政府間協定に基づく専門家会議が開催されると発表した。
専門家会議では、IUU漁業防止のための情報交換と、実行面での改善措置が検討される。
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ロシアのカニ製品の海外輸出減少傾向 一方で依然として密漁密輸が横行

2011-11-16 08:19:25 | 日記

2011年11月16日
モスクワ発
[ロシアのカニ製品の海外輸出減少傾向 一方で依然として密漁密輸が横行]
ロシアのカニ製品の海外市場への供給の減少傾向が続いている。
今年2011年、10月上旬までのアジア太平洋諸国の輸入量は3万9,802トンで、前年同期を5,593トン下回った。
ロシア極東カニ漁業者協会によると、今年2011年9月末までの、ロシアのカニ製品の中心となる冷凍カニ足、活カニ、そしてカニ肉缶詰の輸出量は、日本向けが最も多く2万2,986トン、これに続いて米国が8,943トン、韓国6,208トン、中国に対し1,664トンとなった。
この内冷凍カニ製品については前年2010年と同水準の輸出量で2万7,902トンとなり、日本と韓国では実績を伸ばし、他方、米国と中国で数量を落とした。
アジア太平洋諸国の今年2011年、10月上旬までの冷凍カニ製品の輸入金額は4.34億ドルで、前年同期を3.1億ドル下回った。
一方で、ロシア極東カニ漁業者協会会長ドプリャラコフは、製品の漁獲重量換算ベースでのデータにより、依然としてカニの密漁密輸が横行していることを指摘している。
今年2011年9月末までに、アジア太平洋諸国がカニ漁獲重量換算ベースで5万7,208トンを輸入しているが、ロシアの公式な供給量は2011年11月15日現在、わずか3万3,100トンとなっている。

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ロシアFOC/IUU取締情報95“Амбер”

2011-11-10 11:56:53 | 日記

2011年11月09日 サハリン発
[サハリン国境警備局がカニ密漁密輸カンボジアFOC船を拘束]
ロシアFSBサハリン国境警備局は、2011年11月8日朝、アニワ湾南においてカンンボジア旗の不審船を発見し、これを呼び出した。
しかし、このカンボジア旗の不審船は停船命令に応じず、ロシア排他的経済水域外への逃走を試み、当局の追跡により、ようやく日本の排他的経済水域で停船、検査を受け入れた。
検査の結果、このカンボジア旗船の船名は“Амбер”(アンベル)と判明し、違法に所持していた活ズワイガニ9.5トン以上が発見された。
“Амбер”は更なる調査のため、当局によりコルサコフ港へ連行された。
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ロシアFOC/IUU取締情報94“HONTO MARU”GINGA”

2011-11-04 13:18:27 | 日記

2011年11月02日 サハリン発
[サハリン国境警備局が2隻のカンボジアFOC船を拘束]
ロシアFSBサハリン国境警備局は日本当局との情報交換により、10月25日と同月30日、2隻のカンボジアFOC船を拘束したと発表した。
これらはロシア排他的経済水域内で発見され、両船ともサハリン国境警備局の呼び出しに応じず、危険な航行を行い、日本の海域へ逃走を試みた。
この2隻のカンボジアFOC船の船名は“HONTO MARU”と“GINGA”で、当局の追跡を受け、日本の排他的経済水域で停船し検査を受け入れた。
“HONTO MARU”は違法に16トン以上の活カニ等を所持していたが、当局が、それらを生息地へ海中還元し、天然資源への損害1,350万ルーブル相当を未然に防いだ。
当局は“HONTO MARU”と“GINGAを拘束し、更に詳しい調査を行うこととした。

(以下参考過去情報 ”Гинга”銀河事件)
2011年02月08日 サハリン発
[サハリン国境警備局が2隻のカンボジアFOC船を拘束]
ロシアFSBサハリン国境警備局は、2月1週の終わりに、タタール海峡ロシア排他的経済水域で2隻のカンボジアFOC船を拘束したと発表した。
2月5日0840(サハリン時間)当局が”Прайд 7”(プライド7)を、チェックアウト検査した際、違法な、カニ漁獲のための餌、冷凍スケトウダラ800kg、同ニシン900kg、そして専用漁具400ケおよび活魚水槽が発見された。
また、2月6日0226(サハリン時間)、当局が”Гинга”(銀河)を停船させ検査したところ違法な冷凍スケトウダラ500kgとカニ専用漁具200ケが発見された。
”Гинга”にはロシア人乗組員8名と、リストにないインドネシア人2名が乗船していた。
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サハリンの漁業会社と水産加工場で多数の労働法違反が発覚する

2011-11-01 14:45:55 | 日記

2011年11月01日 サハリン発
[サハリンの漁業会社と水産加工場で多数の労働法違反が発覚する]
サハリン州検察当局は、州内の漁業会社と水産加工場を検査したところ、336件の労働法違反が発覚したと発表した。
大半な違反内容は、正規の雇用認可をとっていない労働や、賃金、退職金の未払い等だった。
なお、違反指摘を受けた雇用主企業は次のとおり。
"Ирис-1"(イリス-1)、 "Альфа МосСах"(アリファモスサハ)、 "Бриз Авачи"(ブリズアヴァチ)、 "Рыбак"(ルイバク )"、 "СК ТРАНС ТРЕЙД, "(SKトランストレイド)、 "Компас"(コンンパス)、 "Дельта"(デリタ)、 "Ирида"(イリダ)、 " Лангери"(ランゲリ)、 "Плавник"(プラヴニク)、 "Посейдон"(ポセイドン)、 "Сатурн"(サツルン)、 "Три богатыря"(トリボガトウリャ)、 "Энрей"(エンレイ)、 рыболовецкого колхоз"Ленин"(コルホーズ連合レーニン)、рыболовецкой артели "Доримп" (漁業協同組合ドリンプ)、 "Норд"(ノルド)、 "Пиленга-98" (ピレンガ-98)、 "Янтарное"(ヤンタルノエ)、 "Марлин" (マリン)、その他。
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