2011年09月29日 サハリン発
[サハリン国境警備局が2隻のFOC船を拘束]
ロシアFSBサハリン国境警備局は、FOC船を拘束し、活カニを生息地へ海中還元することで、約50万ルーブル相当の水棲生物資源への損害を未然に防いだと発表した。
2011年9月24日、当局は、所属哨戒機により、スヴォボドヌイ岬東側ロシア排他的経済水域をパトロール中、シエラレオネFOC船“ТХС1509”(TKhS1509)を発見した。(写真“ТХС1509”)
“ТХС1509”を当局が検査したところ、専用漁具、ズワイガニ等価値の高い節足動物850個体以上、そして冷凍スケトウダラが発見されたが、これらの漁業活動を認める許可は所持していなかった。
また、9月27日、当局はシムシル島60マイルの太平洋側海域で、カンボジアFOC船“Луин”(ルイン)を発見し、停船させ検査した。
“Луин”は、冷凍ホッケ144トン、同メヌケ5.5トンを所持していたが、やはりこれらの漁業活動を認める許可は所持していなかった。
(以下参考過去情報)
2011年09月20日 サハリン発
[サハリン国境警備局がシエラレオネFOC船を拘束]
先週(2011年9月11日からの週)末、ロシアFSBサハリン国境警備局所属哨戒機が、スヴォボドヌイ岬ロシア排他的経済水域上空をパトロール中、外国船を発見し呼び出したが、この船長はこたえなかった。
当局は、この状況を所属警備艇“Летучим голландцем”(レツチムゴランデツエム)に申し送りをして、現場に向かわせ、外国船を停め検査した。
この外国船は船名“ТХС2509”(TKhS2509)でシエラレオネ旗、母港はフリータウンと分かった。
“ТХС2509”の船内からは、約4トンの活ズワイガニが発見されたが、これらの漁業活動を認める許可証は所持していなかったため、当局はこれを拘束した。