ロシア国家委員会がアルゴスへの周波数割当を否定

２０１６年０７月２６日
モスクワ発
[ロシア国家委員会がアルゴスへの周波数割当を否定]
ロシア漁業庁は、ラジオ周波数にかかる国家委員会が、漁船衛星位置システムの“アルゴス”への周波数割当を否定する見解を示した旨発表した。
“アルゴス”の有効期間は２０１６年１２月３１日までとされる。
新しい漁船位置衛星システムに関し、２０１６年７月１３日付農業省命令Ｎｏ．２９４が、法務省へ送付されている。
これらのことから、今年２０１６年末までに、漁船の位置システムのビーコンの“アルゴス”を交換し、船舶地球局対応等を搭載する必要がある。
新しいシステムは、“Гонец”（“ゴネツ”=飛脚：メッセンジャー）あるいは“インマルサット”と“ＡＩＳ”の併用が特定されており、これに対応する機器の搭載が求められている。

ロシアＦＯＣ/ＩＵＵ取締情報２３７

ロシアＦＯＣ/ＩＵＵ取締情報２３７“・・・・・・・・・・”
２０１６年０７月２６日
・・・・・・・・・発
[カニ密漁・・・・・・・・・・ＦＯＣ船へ・・・・・・・・・・判決]
ロシア・・・・・・・・・・裁判所は、・・・・・・・・・・年、・・・・・・・・・・・海域でカニの密漁を行った・・・・・・・・・・・船“・・・・・・・・・・”を・・・・・・・・・・し、船長に対しては・・・・・・・・・・ルーブルの罰金を科す判決を下した。
“・・・・・・・・・・・”の船主は、・・・・・・・・・・・企業で“・・・・・・・・・・・・”社。
ロシアＦＳＢ・・・・・・・・・・国境警備局は、・・・・・・・・・・年・・月・・日、・・・・・・・・・海域でカニの密漁を行った“・・・・・・・・・”を拘束した。
“・・・・・・・・・・”は・・・・・・・・・・を試み、当局はこれを・・・・・・・・・・・させた。
“・・・・・・・・・・”の乗組員は・・・・・・・・・・・で構成されていて、船内からは違法に漁獲された・・・・・・・・・が発見された。

ロシアＦＯＣ/ＩＵＵ取締情報２３６

ロシアＦＯＣ/ＩＵＵ取締情報２３６“・・・・・・・・・”
２０１６年・・月・・日
・・・・・・・・・発
[カニ密漁・・・・・・・・・・船船長に・・・・・・・・・ルーブル以上の罰金]
・・・・・・・・・裁判所は、・・・・・・・・・・周辺海域でカニの密漁を行った・・・・・・・・・・船"・・・・・・・・・"（・・・・・・・・・）の船長に対して・・・・・・・・・ルーブル以上の罰金を科す判決を下した。
"・・・・・・・・・"の船長は、排他的経済水域において・・・・・・・・・を違法に漁獲、刑法・・・・・・・・条・・・・・・・・・項に基づき起訴されていた。

ロシア スケトウダラ製品の中国への輸出 ここ２年－３年増加することはない

２０１６年０７月２５日
モスクワ発
[ロシア　スケトウダラ製品の中国への輸出　ここ２年－３年増加することはない]
ロシアのスケトウダラ漁業は、洋上で生産したＨ＆Ｇ(ドレス)を中国へ輸出、同国がフィレー加工し、欧州へ再輸出することをメインストリームとして成立してきた。
２０１６年７月２１日、ウラヂオストクにおいてロシアと中国の関係フォーラムが開催され、ロシアスケトウダラ漁業者協会会長ズベレフは、ここ２年－３年間、ロシアから中国への冷凍スケトウダラ製品の輸出が大きく増加することはないだろうと語り、その理由としてロシア国内市場への供給増の可能性を指摘した。
ズベレフは、ここ２年－３年、その科学研究機関の資源評価から、ロシア海域のスケトウダラとニシンの生産量が大きく変化することがないと予測されている一方で、ロシア国内への供給増加の可能性があると語り、この間、中国向け輸出が増加する可能性があるのは、カニのようなわずかな分野だと加えた。

シェスタコフと上月大使が会談

２０１６年０７月１５日
モスクワ発
[シェスタコフと上月大使が会談]
ロシア漁業庁はロシア農業副大臣（漁業庁長官）シェスタコフが上月豊久駐ロ日本国特命全権大使と会談し、極東への共同投資プロジェクト、養殖漁業の発展等について話し合ったと発表した。
この協力については今年２０１６年９月上旬、ウラヂオストクで開催される東方経済フォーラムでも協議されることになる。
今回の会談では、極東地域で水産加工場、冷蔵庫の建設等、インフラ投資の誘致が指摘された。
上月大使は、様々な分野での互恵の協力に関心があり、具体的な投資プロジェクトを議論する準備が出来ていると言及した。
また、会談では、ロシア排他的経済水域におけるイワシ・サバの漁業資源の評価、サケマス、サンマ漁業の操業条件、ＩＵＵ漁業防止への協力等について話し合いが行われた。
特にシェスタコフは、ロ日ＩＵＵ漁業防止協定がカニの密漁密輸防止に効果的に機能していることを指摘し、この経験を他の水棲生物資源の管理にも拡大させたい旨を言及した。
これに対して上月大使は、漁業分野の規制は重要であり、水棲生物資源の保護、管理と、その合理的利用に関心があり、これらの分野での協力についても準備が出来ていると語った。

ロシア漁業ニュースヘッドライン ２０１６年０８月 http://kisenren.com

２０１６年０８月１０日

ユーザー　　各位
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　
拝啓　時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、２０１６年６月下旬、ロシア排他的経済水域において禁止されている流し網漁具を使用したサハリン州根拠とカムチャツカ地方根拠の７隻のロシア漁船が、ロシアＦＳＢ東部北極地域（カムチャツカ）国境警備局に拘束される事件が発生しました。これらの漁船が操業していた海域は東カムチャツカ沖合で、以前使用していた流し網に、わずかなデザインの変更を施し、実質、流し網で違法に太平洋サケマスを漁獲していたとのことです。拘束された漁業者側は、使用した漁具が、ロシア漁業庁傘下の水産研究機関により開発された流し網の代替であり、合法的なもので、操業が継続されない場合、ロシア農業副大臣（漁業庁長官）シェスタコフは引責辞任すべきだと主張しましたが、当のシェスタコフは、密漁への対応は厳しく、違反者は法の下で責任を負うことになると語り、国境警備当局による取締活動についても、ロシア漁業庁と完全に一致した行動だと加えました。
これらのロシア漁船には操業のアドヴァイザーの役割を担う３名の日本人が乗船していて国境警備当局に取り調べを受けたとのことです。大きなスキャンダルに発展したこの事件を今月号のTopNewsとしてご報告申し上げます。
なお、ロシア大統領プーチンは、２０１６年７月３日付ＦＺ-No.３４９により、漁獲割当システムの変更にかかる法令に署名しました。法令は２０１９年の漁獲割当の更新に向けたもので、昨年２０１５年１０月１９日、モスクワにおいて開催された漁業分野発展のための国家評議会幹部会合の結果に基づいたものとされています。この情報についてもあわせてお知らせ申し上げます。

敬具

（国際漁業対策事業部；原口聖二）

Contents
TopNews　　船長が起訴される　太平洋サケマス沖獲似非流し網代替漁具事件
・副長官サフチュウク　あからさまに流し網使用（サケマス沖獲似非流し網代替漁具事件関連外６件）
・新漁船位置システム　来年２０１７年１月１日から（ロシア漁業政策および２ケ国間漁業協定関連等外１３件）
・ロシア漁業者による今漁期漁獲量が約２２５万トンとなる(ロシア漁業者底魚等操業関連外３件)
・２０１６年漁期第４回定例サケマス操業会議を開催（ロシア太平洋サケマス操業関連外４件）
・西カム・アブラガニ　カム/クリール・バルダイ　上半期レヴュー(無脊椎動物資源操業関連外１件)
・“Fresh Shuttle”　刑事事件手続きへ（ＦＯＣ/ＩＵＵ取締情報関連外６件）
・食糧輸入禁止措置　更に１年半の延長へ(その他ロシア漁業関連情報外１１件)
・スケトウダラ資源回復プロジェクト　今年は標識稚魚放流（韓国スケトウダラ等市場関連等外６件）
・スコットランド漁業の機会と課題（英国のＥＵ離脱国民投票関連）

計６０報告

http://kisenren.com

日本は漁獲割当と漁業インフラ投資の取引に関心がある

２０１６年０７月１２日
一般社団法人北洋開発協会　原口聖二
[日本は漁獲割当と漁業インフラ投資の取引に関心がある]
ロシア一般紙（ＷＥＢ）は、日本が漁獲割当と漁業インフラ投資の取引に関心がある旨を表明したと報じた。
ロシアＮＩＳ貿易会(РОТОБО)“ロトボ”会長で、川崎重工の会長でもあるムラヤマ・シゲルは、２０１６年７月１１日、モスクワ市内で極東発展大臣ガルシカと会談し、日本の企業がロシアの極東の水産インフラ投資に関心がある旨を表明したと伝えた。
ガルシカは、この問題に関連し、ロシア大統領プーチンが、２０１６年７月３日付で、漁獲割当システムの変更にかかる法令に署名したことを指摘した。
この法令は２０１９年の漁獲割当の更新に向けたもので、ＴＡＣの２０％以内で漁獲割当を優先的に配分する造船（投資）クオータ（１５％が建造向け、残りの５％は陸上水産加工場建設のインセンティヴのための配分）の設定等が準備されている。
（報告担当者　原口聖二：日本の漁業者は、入漁料あるいは漁業協力費を支払いロシア海域での漁獲割当を確保しており、現時点においてロシアへの投資との関連付けに関心がないことを指摘する。）

ロシアＦＯＣ/ＩＵＵ取締情報２４２

ロシアＦＯＣ/ＩＵＵ取締情報２４２“・・・・・・・・・”=“・・・・・・・・・”
２０１６年・・月・・日
カムチャツカ発
[・・・・・・・・・国境警備局がカニ密漁・・・・・・・・・・船を拘束　偽船名表示]
ロシアＦＳＢ・・・・・・・・・国境警備局は、カニの密漁を行った・・・・・・・・・船を拘束したと発表した。
当局が・・・・・・・・・・沖合をパトロール中、リストから検索されない“・・・・・・・・・・・”（・・・・・・・・・・・・）という名の漁船を発見した。
不明船は・・・・・・・・・・・・・向け逃走を開始したため、当局は航空機によりこれを停船させ検査した。
この結果、実は不明船の船名は“・・・・・・・・・・・・”（・・・・・・・・・）で・・・・・・・・・と判明、船内から違法に漁獲された・・・・・・・・・が発見された。
これらのカニは生息地へ海中還元されたが、違法活動による潜在的水棲生物資源の損害は・・・・・・・・・万ルーブル相当と見積もられる。
“・・・・・・・・・”の乗組員・・名は、さまざまな出身地のロシア人で構成されていた。
更なる検査のため“・・・・・・・・・・・”は・・・・・・・・・・・へ連行された。

北海道機船漁業協同組合連合会は、関係団体、関係機関等へロシア漁業の直近の情報を提供するとともに、ロシア水産ビジネスに関与する会員傘下船主や更には漁業種、業種を越えロシアビジネスに携わる関係者、関係団体の一層のネットワークづくりを推進することを目的とし、月間情報「ロシア漁業ニュースヘッドライン」を発行しています。このブログではロシアＩＵＵ漁業関連情報を中心にサンプルとしてピックアップしています。本文のContentsと申し込みは次へコンタクトしてください。
０１１（２３１）９２８１
hokkaido@kisenren.or.jp

ロシアＦＯＣ/ＩＵＵ取締情報２４１

ロシアＦＯＣ/ＩＵＵ取締情報２４１“・・・・・・・・・”
２０１６年・・月・・日
・・・・・・・・・発
[・・・・・・・・・国境警備局が・・・・・・・・・でカニ密漁漁船を拘束]
ロシアＦＳＢ・・・・・・・・・国境警備局が・・・・・・・・・においてカニに密漁を行った・・・・・・・・・漁船“・・・・・・・・・・”（・・・・・・・・・）を拘束したと発表した。
当局が“・・・・・・・・・”を検査したところ、船内から違法に漁獲されたタラバガニの冷凍製品２５０ｋｇ以上が発見された。
この製品の市場価格は５５万ルーブル以上と見積もられている。
更なる検査のため“・・・・・・・・・”は当局により・・・・・・・・・港へ連行された。

２０１６年７月１０日 ロシア“漁業者の日”

２０１６年０７月０８日
一般社団法人北洋開発協会
[２０１６年７月１０日　ロシア“漁業者の日”]
ロシアにおいて毎年７月第２日曜日は“漁業者の日”となっており、これを祝う行事が行われる。
今年、２０１６年は明後日７月１０日となる。
なお、“漁業者の日”は、ソ連時代の１９６５年に制定された。

“パシフィックアンデス”米国法に基づき破産申請

２０１６年０７月０４日
北海道機船漁業協同組合連合会　原口聖二
[“パシフィックアンデス”米国法に基づき破産申請]
ロシア業界紙（ＷＥＢ）は切り身製品を主体とし世界最大の漁業コングロマリットだった“パシフィックアンデス”(PacificAndes International Holdings)グループ“が米国破産法第１１条に基づき、２０１６年６月30日、ニューヨーク州南部地区裁判所に申請を提出したと伝えた。
この申請には、同グループ子会社“China Fishery”社も含まれている。

（関連過去情報）

２０１４年０９月２５日　モスクワ発
[“パシフィックアンデス”はロシアのスケトウダラ事業から撤退した]
昨日２０１４年９月２４日、モスクワで開催された関連会議において、ロシア漁業庁副長官ソコロフ（ワシリー）は、中国企業“パシフィックアンデス”(PacificAndes International Holdings)グループが最終的にロシアのスケトウダラ事業から撤退したと言明した。
“パシフィックアンデス”は、切り身製品を主体とする世界最大の漁業コングロマリットだが、２０１２年、同社が株主向けに、多数のロシア極東漁業会社を実質管理して、ロシア海域のスケトウダラの６０％を支配している旨の報告をしたことに端を発し、ロシア独占禁止庁から調査を受け、外国人投資法等の違反を指摘され、政府委員会の決定により、現地登記の資産の売却を命令された経緯にある。
ソコロフ（ワシリー）は、提携が指摘されたロシア極東の漁業会社は、”パシフィックアンデス”の管理から確実に外れたことを報告できると強調した。

２０１４年０５月１５日　モスクワ発
[“パシフィックアンデス”はロシアからペルーへ転換する]
中国企業“パシフィックアンデス”(PacificAndes International Holdings)グループ“China Fishery”社は、今年２０１４年第１四半期、ロシア漁業会社との協力事業の撤退から、ロシア産スケトウダラの販売が５３％下落し、１．０５３億ドルになった。
今年２０１４年第１四半期、“China Fishery”の収益におけるロシア・ビジネスの割合は５８．５％だったが、同年末には３２％程度になっていると予想される。
この構造変化をもたらす代替は、ペルーからの原料調達となる。
“パシフィックアンデス”は、切り身製品を主体とする世界最大の漁業コングロマリットだが、２０１２年、同社が株主向けに、多数のロシア極東漁業会社を実質管理して、ロシア海域のスケトウダラの６０％を支配している旨の報告をしたことに端を発し、ロシア独占禁止庁から調査を受け、外国人投資法等の違反を指摘され、政府委員会の決定により、現地登記の資産の売却を命令された経緯にある。
一方、ロシア水産投資企業グループ“Русское море”（“ルスコエモーレ”「ロシアの海」）の"Русское море добыча"（ルスコエモーレダブイチャ）は、その後、“パシフィックアンデス”が関与していたとされる“ТУРНИФ”（トウルニフ）“Интрарос”（イントラロス）、“Востокрыбпром”（ヴォストークルイブプロム）“Совгаваньрыба”（ソフガバニルイバ）、"Балтстар холдинг"（バルトスタルホールデイング）、"Маликс"（マリックス）等を次々と買収、２０１３年に、ロシア海域スケトウダラの最大のクオータ・ホルダーとなった。